狂言
昨日宝塚で行われた
手塚マンガ×善竹狂言=宝塚発
原作 手塚治虫 ブラック・ジャックより
新作狂言 勘当息子 老人と木
を見てきました♪
プログラムは
第一部「勘当息子」「空腕」
第二部(トーク)「老人と木」
でした。
まずは「勘当息子」から。
先生は旅の医師で「黒医師」と呼ばれているそうで^^大雪に困ってみつけた民家に一夜の宿を頼む、という設定です。
狂言の世界でも全身黒い和装で頭に雪の乗った笠を被っていらっしゃいますv
原作どおり息子達が帰ってくるから、と一度は断られますが先生の困った様子に中に入れてもらえます。
息子達は都で出世して太郎は役人に、次郎は料理人に、三郎は扇職人になっているとのこと。
そして例によって息子達から帰って来られない、との文が届きます・・その理由が
太郎は尖閣諸島、北方領土問題により忙しい
次郎は三ツ星をもらって急に忙しくなった
三郎は人間国宝に認定されて忙しい
とのことで場内爆笑でした♪
さてせっかくのおばあさんのお祝い、息子たちは帰って来られない、ということで
先生が代わりに祝いましょう、ということに。
おばあさんとお酒を飲んでおばあさんに舞いを勧めて断られますが三郎さんの扇で、と言うとそれなら、とおばあさんも受けて、
先生が唄いおばあさんが踊る、という・・
先生が唄うのですよ!ちょっとテンションがあがりました^^@
そこへ四郎が帰ってきます。
嘘つきで家の物を持ち出したから勘当した、とおばあさんは家に入れませんが、
兄達のほうが嘘をついてたんだ、家の物は借りただけだ、と四郎は反論。
BJ・・もとい、黒医師さんもこんな雪の中せっかく来たんだから入れてあげたら、ということで四郎は家に入れてもらえます。
そこでまたおばあさんが腹痛に苦しみます。
四郎は医者になったから、と薬をおばあさんに飲ませます。
しかしおばあさんの様子が変です。
そこで黒医師さんが扇をひらりとひとなですると、あ~ら不思議、おばあさんの具合はすっかりよくなったのでした・・^^
あなたは黒医師さんでは、お礼を、と言うのに、
義理堅い人間なので泊めてもらったから、と去る黒医師様。。。
四男はここで開業したい、嫁をもらったから、と言うのに自分に黙って嫁をもらったのか、と四男を追いかけるおばあさん^^
狂言って演者が舞台から去って終わり、なのですね。
「老人と木」のほうは内容を少し変えてあって、BJは山伏に置き換えられて、
衣装も山吹色と黒の着物をお召しで、さきほどの全身黒尽くめとは違いました。お話は、
山伏が、太郎と名付けたケヤキの大木を守ることを生きがいにしている老人と出会うが、
その木が切り倒されることになり役所に掛け合うもあちらこちらとたらい回しにされ、結局どうにもならない。
老人はケヤキには命の恩があるので自分も死ぬ、と言うが山伏が引き止める。しかしやはり、と亡くなってしまう。
そこで山伏は息を吹き返せ、と加持祈祷を行う。
そのころ地獄はこのところの不況のせいで地獄にやってくるものが後をたたず、閻魔が自死するものを追い返していた。
老人も閻魔に帰れと促されるが、ケヤキがなんとかなるのなら、ということで
閻魔は老人の為に「接ぎ木」の方法を書き認め(この様子がなかなかに面白く場内沸いてました^^)、
老人はそれを持って息を吹き返し、さっそくケヤキに接ぎ木を行おうと意気揚々と働き出す、
というものでした。
(ひっそり運営中のオタクブログより一部抜粋して載せてみました^^@)
神無月
2010/11/10 17:55:09
みつほさんこんにちは^^
コメントどうもありがとうございますv
うふふ、やっぱり先生が謳うってびっくりしますよね~^^@
でも黒尽くめの和装の「黒医師」さんですから^^
性格の黒さも薄れ気味でおばあさんを祝ってあげよう、ってことだったんだと思います^^
狂言は動きもユーモラスで見ていて楽しかったです♪
みつほ
2010/11/09 23:04:26
BJ先生が唄うですって…!?
頭の中で漫画のBJ先生が唄います。
違和感~(^^;)
狂言も色々と新しい要素を取り入れてるのですね。
こういうのも面白そう。
けどまずは伝統的な狂言も見なきゃいけませんね、私は(^^;)
神無月
2010/11/08 12:31:43
たまさんこんにちは^^
コメントどうもありがとうございますv
「ブラック・ジャック」ってカタカナのものを狂言にするには色々変化が必要なようで、
1つはそのまま「黒医師」として、1つは更に変化させて山伏へ、と興味深く見ることができました^^
こちらこそお読みくださってありがとうございます^^@
もし興味がおありでしたら、
http://anassistant.blog59.fc2.com/blog-entry-1243.html
↑には写真も少し載せておりますのでよろしかったらご覧ください^^@
たま
2010/11/07 23:34:15
おぉっ!!BJが山伏というのも、凄いですね^^
面白そうですね^^
流石、手塚先生のお話。切ない余韻が伝わってきますね。
神無月さま、ありがとうございました。