無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

新小説第17話前編

自作小説

新小説プロジェクト第1作品『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』
第17話『月、沈ム。』
前編

月、それは夜という漆黒ではないが昏い闇を照らす光のうちの一つで、それは太陽の光を反射、および蓄えることで光ることのできる、地球のただ一つの衛星である。
そして、月は夜が終えても、昼間に空を見上げると上っていることがあるように、いつでも昇っているものだ。
そして、月の神とは、月となりて、地上を見守るというのが役目だ。
太陽は沈んでも朝になればまた昇る。
が、月が沈めばもう昇ることはないと誰かさんが言っていたのを思い出す。
それを言っていたのが誰かというと…
あれ?誰だったっけな…?
忘れてしまったらしい…
ま、いいか…
三國「…と、言うわけなんです…」
黒羽「そうだったんですかぁ…って聞いてました?」
月夜「…あぁ、まぁ一応…」
ツクヨミ「もしや懐かしき事でも思い出したか?」
月夜「まぁ…な…」
黒羽「一体何を思い出していたんですか?」
月夜「話すと長くなる…」
三國「申し上げください…相談には乗りますんで!」
月夜「そうか…じゃあ…それは結構昔の事であんまり覚えてないけどな…」
ぐらぐらぐらと地が揺れ、狐の鳴き声らしき音が聞こえた。
黒羽「い、一体、これは!?」
ツクヨミ「慌てるでない、童の予想が正しければ…これは復活した九尾の仕業じゃ…ちっ、表立って妖怪が出てくるとは…人間に童たちの存在が知れ渡れば大変なことになるというのに…」
月夜「そうか…早くいかないとな…」
黒羽「どうしたんです?いつになく疲れていらっしゃるみたいですけど…代理?」
月夜「代理って言うなと言ったろ……、俺は、俺たちは現場に向かうが、お前たちはどうする?」
三國「ツクヨミ様、どうなさいましょうか?」
ツクヨミ「三國、そちは統べる土地以外の土地に出ることはできなかったな…この童の許可を必要とするか?」
三國「はい、今はツクヨミ様の許可を必要とします。」
ツクヨミ「どうする?月夜、お主は童を味方とする?それとも敵とするか?」
月夜「お前を敵にするのは骨が折れる…」
ツクヨミ「わかった。…、うむ、では三國、参ろうか?」
三國「畏まりました…ツクヨミ様…」
さて…その重い腰を上げるか?
この騒動をきっかけとして…
だとしたら、必ずや…

続く

今日の名言
『涙の軌跡を辿っていけば、その祈りが叶うという奇跡を起こす。』

以上!