２４日にクリスマスツリーが点灯してから、
今日という日をとても待ちわびていた。
お友達とデートの約束ができていたので、
首を長くして待っていたのである。
この日の為に用意したサンタの衣装に身を包みながら、
楽しい時間をおもてなししたいと思った。
待ち合せ時間になって、お友達のホームへ行くと、
既に待っていてくれた。
自分はすぐに、サンタ服のペアルック、という事に気付き、
ただでさえ浮かれているのに、更に気分が高揚してきた。
しばし、出掛ける前のプロローグを楽しんでから、
いざ、初心者広場へ。
いつも、この瞬間が一番緊張する。
というのも、遭難癖のある自分なので、
時間がかかったり、いつまでも会えないのでは、という不安がある。
しかし、今日の神様は、自分達に微笑んでくれた。
初心者広場には、それなりの人が出ていたにもかかわらず、
ほんの少し待っているだけで、一度も飛ぶ事無く、合流する事ができた。
とても、ついていると感じた。
そして、早速写真を撮るため、ツリーの正面へ移動し、肩を並べた。
撮影中、声に出す事はなかったが、
ずっと、「この時間が、この瞬間が、永遠であれ！」と思っていた。
無事、写真に収める事ができたので、ホームへ戻ろうとした。
しかし、ニコッと山にも大きなクリスマスツリーがあるので、
折角なので、そちらへも、出向くことにした。

（つづく）