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小説/詩


『俺がここにいた訳』


白い道の真ん中で

一本大きく佇むその木は
光り輝くイブの日に
何も言わずに話し聴いていてくれたね

探さないよ『星のかけら』
あなたが落としたハートのピアス
片手に握り締めて

悔しくて
息ができないくらい
泣いたイブの夜

あなたとの過ごした事なんて
何も思い出せない

ただ涙が溢れ出るその目に
青く光るイルミネーションが
滲んで見えるだけ

何を言っても『さよなら』なんですね

『ありがとう』

そして

『お元気で。』