無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

小説特別変

小説/詩

小説特別変Ver.クリスマス
『そんなちょっと勝手で変な話…』
scene1

これは、どこか遠くの町…
そう、星降る町の…
その物語…
星降る町なんかじゃないのかもしれない…
でも、そんな気がする…
ただそれだけなのだ
このヘタレな天宮純平には…
なんか上から目線に思えるけど
許してもらおうかな
僕はその少し前に無名の本…ではなく、タイトルだけの本が…
僕の目の前にあったのでつい…開いてしまったのだ…
まぁ呼ばれたわけでもないみたいだ…
そしてこのエルフという青年はいったい何者なのだろうか…?
エルフ…?
どこかで聞いたことが…
あ、そうだ…彼女が読んでいた本のタイトルにそんなのがあったっけな…
でも違うな…きっと違う…
おっと…さっきから考え事をしていて…話を聞いていなかった…
エルフ「君…話聞いていなかったからってもう一度聞きなおそうとか考えているのかい?あぁ、しなくていいしなくていい…俺もそんなところだから」
純平「あぁ、そうですか…」
エルフ「でも皇帝には逆らえないから…残念なことにね」
純平「皇帝?」
エルフ「そうか…君はまだ出会っていないんだね…素敵なサンタさんに…」
純平「サンタ?」
エルフ「下りればわかるさ…ここは天国だから」
純平「天国?!」
影夜「でたらめいっちゃだめっすよ、ここは天国じゃなくて神の界層っすよ」
エルフ「ごめんごめん、俺死んでたからつい」
純平「死んでた?!」
エルフ「あぁ、説明は面倒だからいいよね?」
純平「あ、はい…」
影夜「とりあえず下界に向かうのでついてきてもらえますかね?天宮君だっけ」
純平「あ、はい、天宮、天宮純平です」
影夜「じゃ、行きますよ二人とも…」
エルフ「あぁ…じゃあ行くか」

僕の前を黒猫が通ったのは少し前だが…
ずいぶんとまぁ災いが降ってきたものだと…思った…
あぁ…なんでまた…学校にも行かずにふらふらと…
きっと罰が当たったんだ…
そう思いたかった…
月夜「やぁ…」
誰ですか?
月夜「鉦鏡 月夜だ」
なぜ僕の思っていることがわかるんだろう
月夜「当然、それは神だから」
神?そんなのいるわけない…
月夜「そういう理屈は抜きにしよう…この日ぐらい」
どうやら思ってることが筒抜けらしい…
月夜「おや?少し面白い客が来たようだ…」
え?客?
べべ「おやおや…悲しいね…客だなんて…君にとっては邪魔な存在なのにね…」
月夜「いちいち声に出すな」
べべ「そういうわけにもいかないからね…僕は…」
明日葉「先輩?…あ、月夜さんじゃないですか!」
未来「おや…これはこれは…皇帝とはお会いしましたか?」
月夜「サンタにはまだあってないね…残念だけど」
サンタ??本当にいるのか?
トニー「そうですか…だそうです、ビスマス隊長!」
ビスマス「聞こえている…それに隊長とかは柄ではない…」
…よくわからん…
月夜「本来君にはサンタからのプレゼントが来るのだが…残念なことにこの俺が代行させてもらう…プレゼントは廊下に落ちてあった本だ…以上!」
…落ちてた本なんかプレゼントされる筋合いはないのだが…
それになぜそれがプレゼントなんだ…
落としてしまった本人のものだろうに…
そんなことを考えている間にはもうあのへんな人間どもはいなくなっていた…
一体なぜ廊下に本が落ちているのを知っているのか…
いや、僕も同じだ…僕も知ってしまっている…
学校に行かないのに…知ってしまっている…
今日…見つけてしまったから…

全くだ…
また君と酒を交わすことになるとは…
?「いやぁ~、悪いねぇ~君ぐらいになると、この辺の人全員の心が読めると思っていたんだが…」
??「はっはっは…この道影 月吉(みちかげ つくよ)様はなんせ、この町全域を統べているからそう思うのは無理もないわな」
?「そうかいそうかい…それでこそ我が友人だよ…」
月吉「それはどういう意味だい?」
?「それはないしょさ…さぁ、パーティタイムだ!」

続く