今年最後のご挨拶
「どぉーもー!金ボーヤで~す!」
「あ!その登場の仕方、久しぶりな気がする! こんばんは、銀ボーヤです」
「二人合わせて~、 あ、ジミーも合わせて、三人でやる?」
「え? 金のボーヤ、銀のボーヤ、普通のボーヤで~す! みたいな?」
「そーですよ~!三人合わせて、スリーボーヤーズですよ~! みたいに!」
「え?なんか、もうちょっと、いいネーミングないの? トリオ・ロス・ボーヤーズでーす! みたいな?」
「それって、なにかのモジリじゃん? あれ? 肝心のジミーはどうした?」
「今、おもちを切ってくれてるよ。 かなり硬くて難儀してるみたい」
「昨日のうちに、切っておけばよかったか…」
「ねぇ、ジミーボーヤ! そのうち代わるから、疲れたらやめておいていいよ!」
「明日のお雑煮が、楽しみだね」
「お雑煮って、地域によって色々特色があるらしいよ? 関西だと、おもちが丸いんだって」
「見たことないけど、食べてみたいね。 うちは、四角いもちの、しょう油ベースの 具だくさん!」
「正月3日頃になると、塩味の鮭雑煮も食べるけどね」
「うん。シンプルでおいしいよね。 明日は、おせちも楽しみだね」
「金ボーヤは、カズノコと栗きんとん、めっちゃ好きだよね!」
「うん。だけど、カズノコは、食べ過ぎないようにしないと!初詣の間中、のど渇いてなくちゃだから」
「そうだね。初詣の間中、お水飲んでた年があったね。 明日の初詣は、ニコッと神社に行くでしょ?」
「うん。犬の宮司さんが、お年玉くれるって! 100コインも!」
「え!そうなの? じゃあさ、帰りに何か買い物して来ようよ。何がいいかな~? うわ~、楽しみ~!
興奮して今日は、寝られないかも?」
「まぁ、どっちみち、明日の新年までは、起きてるけどね」
「あぁ、そうだったね。 あ! いつの間にか、ジミーボーヤ、コタツで寝ちゃってる!」
「あ、本当だ! ねぇ、ジミー。寝るなら布団で寝なよ。 え? ゆずが出たら、起こして?」
「なあにそれ? あ、紅白歌合戦のこと? 今年は、ゆずは出場しないけど?」
「え?それなら、オレンジレンジが出たら、起こして? オレンジレンジも出ないけど?」
「ねぇ? どんだけ、かんきつ類が好きなの?」
「あれ、ジーヤ。 今日は、紅白歌合戦、見ないの?」
「え? 民放の歌番組を、見ちゃったから、もう見ない?」
「ダメだよ、ジーヤ。見ておかないと、心の準備が出来ないうちに、新年を迎えることになっちゃうよ!」
「うん、そうだよ。氷川君だけでも、見ておこうよ! あと、ゆく年くる年 も!」
「あれ?自称 氷川きよし は、帰ってこないね?」
「え? あ、スカイボーヤのこと? 全然、似てないよね?」
「うん。そうなんだけど、本人はそう言いはってるよ。サングラスしてたら、似てるって言われたって!」
「やだねったら、やだね~! 髪型が、ちょっと似てるだけじゃん?」
「ねぇ、なかなか来ないから、オイラたちが代わりに、ご挨拶しちゃう?」
「うん、そうだね。早くしないと、年明けちゃうしね」
「では、皆様。 今年も、心残りわずかですが、よい年をお迎え下さい」
「え? 何か変だよ? あ、”心”は、いらないんじゃん? それとも、何か心残りあるの?」
「え? 特にはないよ? あ、M-1グランプリを、録画してまだ見てなかった!」
「あ、何かと忙しかったから、まだ見てなかったね。お正月休みに、ゆっくり見ようよ」
「あと、映画 『シュレック』 を、観に行ってなかったね」
「あ、そういえば、そうだね。お正月休みに、ゆっくり観に行こうよ」
「あと、『鴨川ホルモー』 を、まだ読み終わってなかった!」
「そうだね。お正月休みに…、 って、夏休みの頃からそんなこと言ってるよね?」
「あと、火星旅行に、もう一回くらい行ってみたかったな」
「ねぇ! どれだけ心残りあるの? いい加減、年明けちゃうよ?」
「では、皆さん、こんな感じで、来年も突っ走りますので、よろしくお願いしますね」
「うん、息切れしない程度にね」
「あれ?何か気の利いたオチをつけた方が、いいかな?」
「いいんじゃない? オチはなくても、もちがある!」