無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

小説特別変

小説/詩

小説特別変Ver.お正月
『星の降る日』
scene2

皇帝「月夜にサプライズバースディパーティを開こうかと思ってね」
べべ「バースディとはいつのことで?」
皇帝「12月31日…大晦日だ、しかし、大晦日に間に合わないだろうからねぇ」
トニー「だからあの日と被せるのかい…?」
皇帝「あの日ねぇ…確かにその通りだよ…」
諒子「あの日って?」
等々力「一年に一度やってくる、道入(みちいり)の日…1月6日」
諒子「そういえばそんなのあったっけぇ~」
明日葉「道入の日が来れば祭りが始まりますよね、その祭りを盛り上げて、バースディパーティに移行して盛大に月夜さんの誕生日を祝うのですよぉ!」
等々力「そういえば、今年は道入の日に流星群が見れるとか…」
皇帝「絶好のパーティ日和じゃないか」
エルフ「でもどうして俺達まで」
純平「そうですよ…なんで僕が呼ばれたんですか?面識無いのに」
皇帝「さぁ…私は知らないよ、私はただ、最後の誕生日を祝いに来ただけだからね」
エルフ「最後?」
皇帝「あぁ、最後だよ」
三國「何やら意味深そうですね…ってあれ…お母様は…どちらに?」
皇帝「本当だ、月吉のやついったいどこへ?」

月夜「なんで、お前ら、そんなにベタベタとくっついているんだ?」
眸「いいじゃない別に」
飛花里「私達のことお嫌いなのですか?」
月夜「いや、別に嫌いってわけじゃないんだけど…」
眸「いいじゃん、両手に花なんだし」
月夜「両手に花っておい…」
ツクヨミ「よぅ、青春を謳歌してるみたいだねぇ」
月夜「神出鬼没だな…」
ツクヨミ「そうでもないと思うがね…」
飛花里「さぁさ、今日から道入の日が来るまではずっと一緒ですことよ月夜様」
月夜「誰がそんなことを…」
眸「私が決めた」
ツクヨミ「童もその考えにひどく賛同したいところだ」
月夜「おいおい、そりゃ無いだろ…」
ツクヨミ「全く…君と言うものは…どこまでも鈍感なのだから…仕方がない…」
月夜「おい、何を…」
ツクヨミ「童は自由が欲しいのでな、月夜、お前なんぞの相手はしてられんのだよ」
月夜「じゃあ、なんでお前ここに」
ツクヨミ「無論、通りかかっただけだ」
月夜「風は、本来止まらないのだがね」
ツクヨミ「五月蝿い!」

三國「…お母様…どこに?…」
いつの間にか、行動許可が…
お母様が、行動許可を与えてからどこかに…
一体どこに…
これが不安ってやつなのかな…

ツクヨミ「世界は回る…誰もがその中心にいる…だとしたら、中心ではないところはあるのだろうか?…そこにいたら、遠心力で吹っ飛んでしまうんじゃないだろうか?」
月夜「ん?何か言ったか?」
ツクヨミ「何でもない…」
月夜「そうか…」
ツクヨミ「さようならだ」
月夜「どうした?急に」
ツクヨミ「これが最後なのだよ…」
月夜「はぁ?いったい何を…」
ツクヨミ「そういえば今年の道入の日は流星群が起こるそうだね…」
月夜「そう、みたいだな」
ツクヨミ「星の降る日…だな」
月夜「あぁ…懐かしい響きだな」
ツクヨミ「そうだな…」

小説特別変Ver.お正月
『星の降る日』
~完~

次回に続く