Opu

ドラキュラ崩御

日記

キム・ニューマンの「ドラキュラ崩御」を読んだ。
3部作の完結編でなかなか手に入らなかった本なのだが
ブックオフで見つけて購入。今年やっと全部読み終わった。
もしドラキュラがヴァン・ヘルシングに倒されていなかったら
世界はどうなっていたか。というトンデモ本で、
シャーロックホームズや切り裂きジャック、ヒトラーやエドガー・アラン・ポー
最後はジェームズ・ボンド?まで登場する。
壮大なスケールと薀蓄に彩られた大伽藍を築き上げようとした意欲作だが、
いかんせん話のまとまりが悪く、盛り上がりに欠ける出来で終わってしまった。
しかし吸血鬼=殺人鬼という構図に一石を投じ、
これからの吸血鬼小説に少なからず影響を与えるだろう事は疑いようも無い。