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ラト

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ワトソン博士の中にホームズ? 「二十億の針」

小説/詩

ワトソン博士の中に、ホームズがいたらどうなる?

そんなノリの小説がハル・クレメント作の「二十億の針」
1950年に書かれた小説だけど、ミステリーとしても、SFとしても、面白い宇宙生命体との第3種接近遭遇物としてもいけてます♪
今でもお気に入りのSF古典作品だ。

ホームズ役の「捕り手」は、生物寄生型の宇宙人で外見はまるで
スライム!
動く生物に寄生していないと、長く命を保つことができない。
犯罪人を追って宇宙で捕り物中だった「捕り手」は、犯人ともども地球で遭難してしまう。
寄生して共存していた生命体は、この事後で死んでしまった。
「捕り手」は生き延びるため、地球人の少年バブが知らないうちに彼の体内に寄生する。
人を充分に交信可能な知的生命体と認めた「捕り手」は、犯人を見つけ出すためにバブの協力を得ようと決意した。
さて、あの手この手でバブとコンタクトしようとするが・・・。
また、地球人に寄生して生き延びているはずの犯人を捕らえるための、戦いも始まる。
何せ地球人の人口は20億人。
その中から、たった一本の針を探さねばならないのだ・・・。
ホームズ役の捕り手は、めっちゃいい性格。
奇矯なホームズよりも親切だし、ユーモア感覚にも飛んでいる。

もしも読む気がわいたなら、お奨めです。
ご一読を~。
創元推理文庫からでてますよ。