無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

小説特別変

小説/詩

小説特別変Ver.新学期
『賑やかな静寂の夜』
scene2

???「世界が変わってしまった場合、いつかは戻ってしまうものだわ…」
月音「誰かが世界を変えてしまったら、その誰かが世界を戻さなくてはいけない…いつかは…」
???「そう…世界はいつだって世界のままだから…そして人が生み出してしまった世界はいずれ壊れてしまうのよ…この歌のように…」
???《His world is breaking down,》
???《breaking down, breaking down,》
???《His world is breaking down,》
???《Moonlit Prince.》
???「そう、壊れちゃうの…」
月音「悲しいわね…」
???「優しいし、怖いし、そして辛いもの…」

無屡「入りの舞だ!」
闇白「頑張れよ」
無屡「無論」

月夜「始まった…」
眸「そうだね、始まったわ」
飛花里「祭りの…」

皇帝「今年は流星群があると言っていたが…星ひとつない夜になっているな」
べべ「入りの舞が過ぎれば星も見えてくるはずじゃないですか?」
ビスマス「あまり、口調の変化がないよな…お前は…」
べべ「そうですかねぇ?…」
未来「口調に変化がないというより、表情に変化がないのでは?」
明日葉「いつもどことなく空間の一部を見ているような目をしていますよね…」
トニー「さぁ…入りの舞が始まりますよ」

遠くから祭囃子が聞こえてくる…入りの舞が始まったらしい
純平「あ、始まっちゃった」
エルフ「どうやらそうらしいねぇ、あれ?三國ちゃんは?」
純平「ほんとだ…いない…」
???「世界の崩壊が始まったのよ…」
エルフ「世界の崩壊?」
???「そう、いつまでも世界の狭間に世界を置いとくわけにはいかないからね…」
純平「だったら、この世界にいる人間は皆…ほかの世界から呼ばれたということ?」
???「それだけではない…何者かによって配置され、作られたこの世界は、もうこれ以上大きくなれない」
エルフ「つまり…もう崩壊の一途をたどっていくしかないと?」
純平「よくわからないけど…つまり、この世界はもう…壊れていくしかないの?誰の手にかかろうとも?」
???「ふふふっ、頭いいのね、二人とも…そう、この世界は消えていく定め…だからこのお祭りがあるの…」
エルフ「どういうことだ?」
影夜「世界をごく自然に誰にも気づかれないように、世界を消す、その境界線として今日が選ばれ、居らぬの舞が終われば世界が崩壊する」
純平「うわ!影夜さん?!どうして?」
???「私が呼んだの…月音には先に元の世界に戻ってもらったから…」
影夜「第二助手っすね、はい」
純平「月音?」
???「そう、私の大事な情報源…」
エルフ「情報源?!」
純平「月音さんは世界を自由に移動できるのですか?」
???「そうかもね」
純平「じゃぁ…全ての世界の情報を…」
???「手に入れられるね…」

世界は壊れる…いつかは終わりが来るんだ…
だから楽しまなくては…
今ぐらいは…
入りの舞のお囃子が終わる頃、人がたくさん集まってきた…
俺たちもその流れに逆らえずにすたすたと来ちまった…
眸「結構知り合いも多いね」
飛花里「あそこにいるのはたしかうちのクラスにもいたような」
なんて話をしながら出店で買い食いしたりなんやらをしていた…
時間ってのはどうしてこうも早いのかね…
入りの舞は一人で踊る舞だ、終われば居らぬの舞のためにたくさんの巫女代わりの狼たちが現れる…
月夜「闇白は踊らないのか?」
途中で出会った闇白と話をしていた。
闇白「俺はよそ者だしな…それに…ほら、無屡のあんな姿を見ているだけでも結構…」
眸「綺麗だよね…無屡姉…」
飛花里「そうね…私もあれぐらいきれいになってあんな舞台に立ってみたいものですわ」
月夜「そうか…確かに俺も女だったらそう思ってるかもしれないな」
眸「似合いそうじゃん!」
月夜「おいおい…」
そんな他愛もない会話をしていると星が流れ始めた…
眸「あ、流れ星!」
飛花里「流星群ですわね…」
月夜「そうだな…綺麗だ…」
俺たちは星を見上げてる間でも時間は刻々と進んでいた
月夜「雪…か…」
雪まで降ってきて…
月夜「2人とも寒くないか?」
眸「月夜にくっついてるから大丈夫!」
飛花里「同じくですわ…」
月夜「そう…それは良かった…」
内心ほっとしていた…こうくっついてもらうことで…寂しさを紛らわすことができた…
みんなとのサヨナラが近づいてきた…

続く