小説特別変Ver.新学期
『賑やかな静寂の夜』
scene3

元々この世界にいた人ではなかったら、この世界が終わるとき、その運命を共にすることはない…
居らぬの舞が終わった後、この世界は終わる。
正確には居らぬの舞の途中から世界の崩壊が始まる。
これは、逃れることのできない…運命なのだ…
ある女の子が現れ俺にこういった…
いつかはこの世界が崩れる
けど、その前に一度だけ願いをかなえてあげると
俺が願ったのは…

等々力｢君はその羞恥心と言うものがないのかね?｣
諒子｢先輩はエッチなんですねぇ～｣
等々力｢そう感じる人こそエッチな人と世間では言うそうだが…｣
諒子｢やっぱり、勝てないや、先輩には｣
等々力｢今は、このままでも十分だと思うけど…どうだい?｣
諒子｢同感です｣

月夜｢居らぬの舞が始まったな｣
飛花里｢みんな出てきましたわね｣
眸｢結構大迫力だね…｣
月夜｢あぁ…｣
みんな感動のあまりに声を出せない…
雪が降る中、星が流れ、月が天辺に登って、そして何より目の前で過激な舞を踊っていた。
俺はどうしたい?
そう問いかけた時…その時はこういっていた…
〝一度でいいから、みんなと楽しく過ごしたい〟
と…
理由はこの世界で俺以外の人間はいなかったから…
でも今は違う…
俺は願う…
〝ここにいるみんながこれからも…幸せであり続けますように〟
と…

眸｢あ、元の世界に戻ってきたみたい…ってあれ?｣
飛花里｢月夜様…いない…ですわね…｣
眸｢うん…どうして?｣
???｢それは知る必要のないこと…｣
眸｢誰?誰かいるの?｣
月夜｢Zzz…｣
飛花里｢あら、こんなところに月夜様ったら寝ているわ｣
眸｢本当、なんだか、かわいいかも…寝顔｣
飛花里｢そっとしておいてあげましょうか…｣
眸｢うん…｣
月夜｢Zzz…2人とも…寒くないのかい…Zzz…｣
眸｢寝言言ってる!…｣
飛花里｢本当ね、どんな夢を見ているのかしらね｣
眸｢さぁ、きっといい夢よ…｣
飛花里｢だといいわね…｣

小説特別変Ver.新学期
『賑やかな静寂の夜』
　～完～

以上!