私は今でこそほとんど読んでいないが、小さい頃から本が好きでよく読んでいた。

今でも気が向けばバカみたいに読んでしまうけど、今は気が向かないだけである。

つい数年前までは推理小説をネットの古本屋で２０冊くらい一度に買って

読み漁っていたものだけど、今は京極夏彦の新刊が出た時くらいしか読まないな。

さて、そんなだから思い出の本といってもたくさんありすぎて何を書けばいいのかわからない。

逆に、家にあっていつでも読めるのに、そして何回も読もうとしたのに結局最後まで読めず

挫折してしまった本というのを書いてみようと思う。

小６の頃に指輪物語を読破したこの私が読めなかったのは、ゲド戦記である。

確かハードカバーの３冊セットだったと思うが、どうしても最後まで読めなかった。

途中までは読むのだが、話がわからず結局放り投げてしまうのである。

一度２冊目まで読んだことがあるが、１冊目よりさらにわけがわからず結局挫折。

今どこにいったかわからないので、なぜあんなに読めなかったのかはよくわからないが、

相当相性が悪かったものと思われる。

そんなだから当然アニメになっても見ていないｗ

思うに原作選びから間違ってたんじゃないかなぁｗ

【あらすじ】横領罪で服役し１週間前に出所したばかりの市田という男が水死体で発見された。神戸は米沢に聞いて杉下がその捜査に出かけたことを知る。杉下は市田が持っていた雑誌に載っていたオーベルジュというペンションに向かったらしい。神戸は市田の勤めていた会社で聞き込みをしたりと、下調べをしてから杉下を追う。杉下はオーベルジュに、身分を不動産屋と偽って宿泊した。その日は他に２組の客があり、片方は夫婦の２人連れ、もう片方は夫婦と夫の３人連れという組み合わせだったが、早速杉下はその客の不自然なところに気づく。

【感想】久々に本格風味で楽しめました。今時山奥で携帯が通じないという設定だと、ちょっとしたクローズドサークルですね。１回しか見ていないので細部はわかってないのですが、杉下がオーベルジュの宿泊客全員が武本家の元使用人であったことに気づいたのはさすがにちょっと飛躍しすぎかなぁと思いました。全員が身分を偽り、知り合いであること、夫婦ではないことなどはわかったかもしれませんが、それが武本家の使用人に結びついたところがよくわかりませんでした。あと、市田を殺した真犯人のオーベルジュのコック、あれに行き着くには視聴者は決定的に証拠が足りません。コックが前日東京に行った事実もわからなければ、市田がメガネをかけ始めたのは出所後であることもわかりませんよね。注意して見ていればわかったのかな？ ともかく東京での伝票は見れなかったので、本格派とは言い難いですね。実はあの時、右京が持っていた書類みたいなものはなんなんだろう？と思って注意して見ていたのですが、結局その紙面が画面に映らなかったのを覚えてるので、それは確かです。まぁでもそのくらいのアンフェアなら他の推理物でも犯していることがあるので、あまり堅いことは言いません。右京とソン君による猿芝居も面白かったし、ソン君の尿酸値、いや、血糖値だっけ、とにかく何かひっかかったのも、その結果を逮捕状代わりに使ってたとことか、右京さんのワルになりきれてないワル言葉とか、ほんとに楽しめました。宝探しの要素もありましたしねｗ 舞台が舞台だけに、ある意味名作の冷凍イカ(他のタイトルがあったと思いますが)を彷彿とさせるような内容でした。ギスギスの社会派や後味の悪い殺人事件が続く中に、こういう作品がポッとあるのが相棒のいいところですよね。できれば殺人事件が起きていなければもっとよかったんですけど。

#日記広場：小説/詩