源頼光
貴族たちを中心に華やかで優雅な生活を送っている平安時代では物の怪などの怨霊で溢れていた。
いたずら程度で人々を困らせるぐらいなら物の怪たちは可愛らしいものだが、
怨み・妬みなどの不の感情により人々を呪い殺すというのは実に厄介だ。
三道や夜道を歩けば鬼に遭遇する事もそうめずらしくはない。
非力な人間たちは鬼と出会ってしまったら最後。鬼の餌食となってしまうだろう。
源頼光は家臣を引き連れて山に来ていた。
源頼光は菅原道長の腹心の一人。
父親が形成した武士団を継承し摂関家の敬語などを勤めている平安貴族だ。
武力より知力を活かして行動を得意とする彼に
朝廷より大江山に潜む食人鬼集団のボス・酒呑童子(しゅてんんどうじ)を討伐せよという命令が下されたのであった。
酒呑童子は6メートルもする巨漢。手足は熊のようで、目が15個もある。
いくら家臣がいるからといってまともに立ち向かえば圧倒的に不利だ。
そこで、酒呑童子が好む若い女で作った血の酒や人肉を振舞って一緒に食べた。
我々は敵ではないということを証明させ、酒呑童子の警戒心をとき、油断させる為に・・・
いい具合に酒呑童子が酔っ払ってきたところ、ついに源頼光は動いた。
「そうだ!酒呑童子様。このお酒は如何ですか?」
「なんだ?この酒は?」
「このお酒は巷で有名なお酒でなかなか手に入らない高貴なお酒です。」
「そうか!ならばさっそく」
源頼光よりお酌してもらったお酒を酒呑童子がさっそく飲んで見ると
「な、なんだこれは!体が動かん!!」
酒呑童子の身体はしびれてしまって動けなくなってしまった!
「おい。なんなんだ!これは!毒を盛ったな」
「・・・やれ。」
源頼光の合図とともに家臣たちが一斉に刀を持ち酒呑童子に斬りつけた。
源頼光が酒呑童子に飲ませたお酒は
神よりいただいた「神便鬼毒酒」という毒入り酒だったのだ。
「おのれぇえええ!」
酒呑童子の叫びも虚しく源頼光は刀で首を落としこうして鬼退治を終わらせたのであった。
~ 補足 ~
2月3日は節分という事で、
ちょっと鬼にまつわる内容にしてみました。
ウィキペディアによると
酒呑童子は室町時代の『御伽草子』にでてくる鬼みたいですね。
また、各地域により伝説は様々あり
今回の内容は伝説の一部分をまとめあげてみました。
さて、ブログも書き終えた事だし
カロリーなんて気にせず
恵方巻きに似せた苺のロールケーキを南南東に向けて食べるとしますか!
どうか願い事が叶いますように!!
十六夜幻之丞
2011/02/06 08:46:17
太刀にも鬼切などありますね。
ۛ܂おもも
2011/02/06 06:58:41
「おい。なんなんだ!これは!毒を盛ったな」
「・・・やれ。」
o(≧▽≦)oキャー☆
なんだかかっこいいですね、頼朝さん^^
毒を盛られたほうはたまったもんじゃないですけれどね><
恵方巻きに似たロールケーキ(笑)
ナイスアイディアです~(≧▽≦)b
てことは、きらずにまるかぶりしたのね?!
う~ん蘭丸ちゃん、ファンキ~(^^)人(^^)
かるめ
2011/02/03 22:50:02
恵方ロールケーキいいですね^^
甘いものを食べる時はカロリーなんて無視です(o^-')b
酒呑童子って目が15個もあったんですねΣ(゚д゚;)
鬼退治って言えば桃太郎さんのイメージしかなかった^^;
美枝子
2011/02/03 22:27:07
鬼退治ですか^^
気になるところもありましたが
タイムリーですね^^
それよりも気になるのが
ロールケーキ
まさかまさか1本食べちゃったの??