おやゆびひめ 2
-『おやゆび姫』~あらすじ その2
ある日,野ネズミのおばあさんはおやゆび姫に言いました.
「お隣のモグラさんはお金持ちだから,お嫁さんになれば暮らしに困らないよ」と.
おやゆび姫はモグラなんてまっぴらでしたが,モグラの方ではおやゆび姫がすっかり気に入り,自分の家から野ネズミのおばあさんの家まで,土の下に長い道を掘りました.
その道の途中に,一羽のツバメがけがをして倒れていました.おやゆび姫はツバメをかわいそうに思い,冬中看病をしてやり,そのかいあってツバメは次第に元気を取り戻していきました.
さて,春がきて暖かくなりますと,ツバメはおやゆび姫に別れを告げにやってきて,おやゆび姫に「一緒に行きませんか」と誘うのでした.おやゆび姫はお世話になった野ネズミのおばあさんが哀しむことを思うと,どうしても一緒に行くことが出来ませんでした.
ところが野ネズミのおばあさんとモグラとの間で,婚礼の準備はちゃくちゃくと進んでいきます.おやゆび姫が泣いて嫌だと訴えても,野ネズミのおばあさんは叱って聞いてはくれません.モグラと結婚してしまったら,美しく暖かいお日様の光りがある地上にはもう二度と出ることはできないのです!
結婚式当日,悲しみにくれたおやゆび姫のもとに,あの時のツバメが飛んできて言いました.「僕の背中に乗って遠い暖かい国へ行きましょう!」
おやゆび姫は,今度は迷いませんでした.そして暖かく美しい国にやってきたツバメは,おやゆび姫をきれいに咲いたお花のまん中に降ろしてくれました.まわりを見回したおやゆび姫はびっくりしました.なんとまわりにいくつも咲いているお花のまん中には,美しい羽のあるおやゆび姫と同じくらい小さい男の人や女の人が住んでいたのです.
この小さな人たちはお花の天使でした.その中の一人の王子様がおやゆび姫にプロポーズをしました.王子様はこんなに美しい女の子を見たことがありませんでしたから.そしておやゆび姫はそのプロポーズを受けました.
さて,あのツバメはやがてその暖かい国を飛び去って,再びデンマークの国へと戻ってきました.
そして巣を作った先の家に住むおじいさんにこのお話を聞かせてあげました.
そういうわけで,私たちがこのお話を知ることができたのです.
トシ
2009/04/01 21:46:51
その後、モグラの国と王子の国とで戦が勃発したのは
また、別のお話(=゚ω゚)ノ
めでたし、めでたし(´・ω・`)
アクア
2009/03/31 21:11:30
女性心理が、オブラートに包まれることなく描写されてて。
厳しい現実を見た!
どうせ僕なんて・・・・(^^)
トシ
2009/03/31 20:12:05
つまりイケメン王子には永遠に不細工モグラは勝てないというお話ですね(´・ω・`)
みかん
2009/03/31 19:57:03
童話って実は奥の深い物語ですよね。
大人になってから読むと、また違った見方ができるかも。
昔いっぱい読んだはずなのに、話の内容すっかり忘れていました(^^;)
久しぶりに童話に触れて、何だか懐かしい気分です。
思い出させてくれてありがとうございます(*^_^*)