無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

新小説第17話後編1

自作小説

新小説プロジェクト第1作品『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』
第17話『月、沈ム。』
後編1

時を同じくして、神聞会にて。
月夜、つまり私の判決を下そうとしていた。
運命は決まっていた。
神の上を行く存在…創造主たるものが作り上げたシナリオとして…
できた世界なのだから。
大空の神「これより、神聞会、上期第二回評議を開廷する。」
大地の神「月夜は、我らを裏切ろうとしていた!自らのシナリオ完遂のみを考えておったのじゃ!」
大海の神「しかし、前回それは我らのためだと言っておらんかったかのぉ?」
夜の神(くっ…まだか…まだ判決は決まらんというのか…このボケ老人どもが…)
影の神「しかし、前回の失態と言い、今回の事件発生は…彼の管理責任では?」
朝の神「そうです、しかし、我らのためであることは間違いない!…ならばここは我らの名誉のために彼の称号剥奪が妥当かと!」
炎の神「いや、ここはいっそのこと死罪がいいんじゃねえか?」
草木の神「そんなことをすれば神聞会のブランド価値が下がります。」
水の神「別にブランド価値なんて無いだろ僕ら。」
穀の神「しかし、我々に対しての認識がきっと変わることになります。」

そして、処は戻り、月吉町。
月「いてぇ…でも、生きてるって気分だぜ!」
九尾「…全く…その通りじゃの!」
月は輝きを増し、その光に反射し狐の体毛が金色に輝く。
その光はまさしく残りの命をあらわすように…
なぜなら二人の体にはたくさんの傷が、
そして傷口から多量の血が、
終いには、二人から信じられない言葉を聞く。
生きている…
それは、お互いに本気を出しているからだ。
そして、互角なのだ。
二人の実力は…いや、月夜のほうが上かもしれない。
でも、二人は万全じゃなくって、本気を出して、それでも…
公平じゃない…
神の座を持つ者は死を持たない。
九尾は九つの死を持つ。
体温、理性、感覚、欲求、神経、感情、身体、精神、能力の死。
それらすべてが死んで、よやく生を失う。
ツクヨミという女の子はそう言っていた。
いや、女の子なのか、女性なのか…
分からない人だけど…
月「クッ…ハァ…フゥ……そう、これが…生きる…そして、これから知ることが…死…」
九尾「おぅや、お前は…勝つ気が無い…のか?」
月「いや、勝つぜ…これから知るのは、おめぇの九つの死ってやつだ」
九尾「ふん…世迷言を…」
月(たぶん勝ち目はないが…やってみる価値はある…)
九尾(何をそんなに生き急ぐか?!)
月「それじゃあ一発大きいの打ち込みますか」
九尾「なるほど…いいだろ受け止めきってやる!」
月「流星の牢獄!」
星の光が線になり、九尾を取り囲み、動けなくする。
九尾「ほぅ…」
月「お次は合わせ技!月光の利刀!残月の鎌鼬!」
月のような光を鋭利な刀にして斬撃を放った。
九尾「ほぉ…だが…狐吸の残光…」
一度周りの空気を吸いこみ、徐々に吐き出し、周りに炎の膜を作った。
まだ九尾は余裕そうだった
月「これで終わりにしよう…彗星の大・雷撃・弾!」
九尾「なるほど…でかいな…わしよりもでかいとは…ならば喰らうがいい!狐火の大・暁光・波!」
巨大な球体のようなものが青い炎を纏って上空に広がる
強大なエネルギーが九尾の体から口を通って吐き出ていく、その際に九尾はその体をひねった
遠心力は外側に向けられ、エネルギー波は回転しながら徐々に広がっていく
ツクヨミ「さすがだな九尾は…」
眸「どうして?…」
ツクヨミ「普通なら、パワーを拡散させるぐらいなら一点に集中させた方がいい…だが、あいつはそうはしなかった」
狐尾十「まさか…守りたいのですか…この街を…」
九尾(当たり前じゃ…こやつの体が守りたいと思っているんじゃから…)
私は…正直言って…月夜のやろうとしていることがわからなかった…きっとこれからもわかることはないと思う
月「その程度か!」(遅い…何をやっているんだ…あの爺どもは…)
九尾「そっくりそのままお前に返してやろう!!」
月「いいぜぇ…受けきってやろうじゃねぇか」
私はその時何を言っているのかわからなかった…
ツクヨミ「あんの、バカ!!」
無屡「最低…ね…どっちも」
その時、不意に私は祈った…

続く

今日の名言
『やれなかったことは仕方がない、でもやらなかったことは後悔しなきゃだめだ』

以上!