セカンド

消せない記憶の中で・・・

小説/詩

雪が降った

そんな寒い冬の日に
私とあなたを結んでいた橋が壊れた

壊したのは私
それともあなた

心をつないでいた鎖が弾け飛んだ
そして深い闇へと落ちていった

さよならの言葉も
聞くことすら出来ないままに

遠い遠い別の世界で
魂が幽霊のようにさまよい始めた

お互いの消せない記憶を
追い求めながら・・・