無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

新小説第17話後編3

自作小説

新小説プロジェクト第1作品『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』
第17話『月、沈ム。』
後編3

月灯「…闇白に言われたから来てみたら…どういうこと?」
月華夜「邪魔しないで、月灯お姉さま」
影夜「そうっす、今から世界を変えるんすから」
月灯「だめ…兄ちゃんが許さないよ」
??「そのおめぇの兄貴がしようとしてることだとしたら?」
月灯「あんた…誰?」
??「俺か?俺は、宵月 光牙(よいつき こうが)ってんだ…生粋の人間様よ」
月灯「よ、宵月…?」
月音「さぁ、世界を変えましょ」

月夜「世界の、台風の目…」
EYE"s…アイズ
九尾「お主に殺せるか?…世界をぉぉぉ!!」
月夜「あぁ…殺させるさ!!」
ツクヨミ「他人任せだな…」
九尾「だからこそ…と言いたいか!」
狐尾十「彼は強い心を持っているようだ…ゆえに、か」
月夜「俺が死ねども希望は死なず!」

月華夜「Your world is breaking down!」
月華夜「Firmament king.」
月灯「え?…」
大空の神は額に穴を開けられ
死んでいた。
血も流さずに
光牙「ひどい死にざまだな」
大地の神「馬鹿な?!いったい何をしたというんじゃ?!」
月音「簡単よ、私の指を突っ込んだだけよ、この爺の額にね」
月華夜「魔はなぜあるか知っている?それは神を殺すためよ…まぁ私が攻撃しても殺せたんだけど」

月夜の出した技が徐々に小さくなっていく
ツクヨミ「元々、分家である彼が、神の力を持てるはずがなかった…」
月夜「何にもなりきれない俺は、人間に…なりたかった…」
九尾「愚かしい奴じゃお前は」
月夜は観念したように、両手を広げた
そして、九尾の攻撃は月夜に直撃した。
私は…いてもたってもいられなかった…
気が付けば、私は月夜の前にいた。
あんなに遠くにいたのに、私はそこへ一瞬にして
月夜「馬鹿野郎!なぜ来た、なぜ覚醒した!!」
私の体は光っていた…服装も変わっていた…まるで
巫女服と、御姫様の服を一緒にしたような
九尾「太陽の…少女…か…」
九尾の攻撃は無効化された
狐尾十「九尾さま、ここは一旦引きましょう」
九尾「そうだな…また会おうぞ、六狐」
月夜「どうして…」
それはこっちのセリフだよ…せっかく助けたのに…どうして…
月夜「くっ…あのくそじじいは俺に…なんか仕掛けてやがったのか…保険に」
どうして、月は沈まなくちゃいけないのよ…
月夜「綺麗だな…太陽が昇るとき、俺は沈む…そういうもんさ…」
月夜「あのくそじじいはわかっちゃいなかったみたいだ…俺がわざと利用され続けてたのを…捨て駒だったことを」
いや!
死なないでよ!!
どうしていっつも、待ってくれないのよ!
…嫌だ。
私はそんなの認めない、生きてよ。
命令だよ、太陽は月に沈んでほしくないから。
命令だよ、月夜が死んだら私…寂しいから。
月夜「ごめんな…」
謝るぐらいなら私のために生きてよ!
今の私はとんでもなくひどい顔してるはずなのに…きれいとかいうのよ
うそつきだ…
月夜「そばにいてやりたかったけど…もう、ダメみたいだ…」
でも、と月夜は続けた
月夜「でも、安心してくれ、希望を置いて逝くから」
安心なんてできないよ…
だから生きててよ…
月夜「あぁ、まぶたが重い…もう少し、見てたかったな…眸の、顔…」

冗談じゃない…これが死なんだ…
夢じゃない…俺は死んでる…
徐々に死んでいってる…
長い間死にたがっていた気がする…
でも、そんな中でも生きていたかった気がする。
眸「目を開けてよ!こんなのないよ!…グスン…嫌だよぉ…」
ツクヨミ「…くっ…」
眸「死んじゃ…やだよぉ…」
力のない声…全く…少しは反応してやろうか…
でもだめだ…俺も力がもうないみたいだ…
でも…一言でも…
月夜「…眸…」
眸「な、何?」
月夜「す…きだ…った」
つい過去形になる
眸「うん…私も…」
それを聞いて顔が歪む
きっと最低な笑顔だったろうな
眸「ず、ずるいよ…月夜のバカ!!ペテン師!!」
そうさ…ペテンだよ俺は…そして道化なやつなんだよ…
さて、出かけるとしようか…
台風の外へ

第17話
『月、沈ム。』
~完~

次回
第18話
『二ツ目ノ月ハ眼球ヲ現ニス』

以上!

今日の名言
『板垣死ねども自由は死なず』

以上!!

  • 透明マリォ

    透明マリォ

    2011/04/10 18:09:10

    明日葉「今回次回予告は無しです」
    べべ「なぜ?お休みなのにここでしゃべってるの?」
    明日葉「お兄ちゃんが喋っとけって言ってましたから」
    べべ「また、あの人は勝手に…」
    明日葉「何か言いましたか?」
    べべ「いいや、何も…」

    以上!