☆つる
知ったかぶりをして、失敗するというネタは落語にはたくさんあります。また、この咄のように、愚か者が習ったことをうまく云えないで恥をかくというのもスジが見えていても笑ってしまいますよね。
【スジ】
とんまな男が隠居のところへ出かけ、屏風の絵のウンチクを聞かされる。色々な絵があるが男はとんちんかんなことばかりを言ってしまう(このあたりはそこそこ笑えます)。
そして、鶴の絵を見せられ、元々首長鳥と呼ばれていた鳥が、鶴と呼ばれるようになった話を聞かされ、それを友達に自慢しようと急いで出て行きます。
隠居は「一羽のオスの首長鳥がツーと飛んで来て松の枝に止まり、もう一羽のメスの首長鳥がルーと飛んで来て松の枝に止まった」と教えるが、男はうまく話ができなくなってしまう。
「一羽の首長鳥がツーと飛んで来て松の枝にルと止まった」と言ってしまうのである。
仕方なしに隠居にもう一度話を聞き直しに出かけ確認するが、またしても失敗する。
「な、なんでこないなんねやぁ...ちょっと待ってや...首長鳥の、まず最初にオンが一羽、ツーッと飛んできて、浜辺の松へルッととまって、あとへさしてメンが...あとへさしてメンが...メンが...」
「おい、メンはいったいどないしたんや」
「黙って飛んできよった」
短い噺なので持ち時間がないときや若手などが演じることが多いそうですが、なかなかおもしろいですね。
sakino
2011/03/09 01:43:25
なかなかおもしろいブログですね^^ ご来訪ありがとうございました。
3年ぶりに妹がアメリカから帰ってきてお話が弾んでるよ^^STP&WTR
サビ猫
2011/03/09 00:53:13
鶴って落語には話のネタによくつかわれますね。
やはりおめでたい意味合いがあるからかな。
他の話でも愚か者がご隠居さんをあれやこれやと質問攻めにして
「鶴亀は死んだらどこへいくのか」という愚か者の問いかけにご隠居さんが一言、
「ほれ、見なさい。鶴亀はあそこでああしてロウソク立てになっている」ってな話もありますね。