３月１１日（金）　pm　2:　46 分

マグニチュード　9.0　　最大震度　7
その30 分後に　途轍もない津波が襲う。

高台に避難した人たちが　その状況を
結構　ビデオで撮影しているのだ。

そのうち　津波が尋常でないと感じてきて、
画面がブレだし　叫び声を上げている。

　　　　　　　死者　１万２９１５人
　　　　　 不明者  １万４９２１人
仙台市・東松島町・南三陸町は　まだ集計で来ていない。

「you tube」　では、そんな　ギリギリ映像が
たくさん　投稿されていて、思わず「・・・」となる。

そんな中　テレビで　釜石の旅館　『宝来館』のことを、
取り上げていた。
昔から避難所に指定されているくらい、
海から離れた　高い土地にある旅館である。

だが　そこの２階にまでも　水が来てしまい、
建物も施設も　大打撃。

そこの女将の頑張りが　テレビで放映された。

従業員２人が流され、女将も　津波で足をすくわれながらも、
助かった。

そうして　避難してきた　３８人の人たちと、
大浴場のお湯を使って、米を炊いたり、
沸騰させて　飲み水にしたり　色々工夫して、
自衛隊が支援品を持ってくるまで　頑張った。

決して　涙を見せず、いつも明るい笑顔で
みんなに気を配っていた女将。

でも　ある日、　心配して東京から　　
イケイケおネェちゃんが訪ねて来た時、
抱き合って　泣いてしまった。

彼女は　旅館をよく利用してくれるお客様で、
『ママのことだから　花でも植えたいんじゃないかと思って、
花の種を　持ってきたよ。』・・・と。

女将は　みんなを元気づけるために、
花でも　植えたいなぁ…と思っていたところだった。

『泣くことも忘れていたけど、今日は泣けちゃった。』と、
何度も　涙を拭いていた。

そして　旅館へ行くガレキの道を　２人はず～っと手をつないで
歩いていた。

何かを　象徴しているような　後ろ姿だった。。。