しし座を探すポイントはクエスチョンマーク？を裏返した星列と春の大三角形の一つデネボラです。この星列を「獅子の大鎌（英語でライオンズシックル）」といい、しし座の頭に相当する部分になります。また、デネボラは近くの星と併せてほぼ直角三角形になり、しし座のお尻に相当する部分になります。また、しし座にはレグルスという１等星があり（獅子の大鎌の星列の一つ）、ちょうど獅子座の真ん中あたりにあるので、獅子の心臓（コル・レオニス）とも呼ばれます．
毎年１１月１８日の明け方に、東の空に昇ったしし座から流星群が見られます。流星群は獅子の大鎌を中心として出現します。この流星群は、３３年周期で雨のように降る流星雨になりますが、次回はまだまだ先です。

ギリシャ神話によると、ヘラクレスの冒険にこの人食いライオンは出てきます。ネメアの谷には不死身の人食いライオンが住んでいました。このライオンは怪物テュフォンとエキドナの子で、大きな上にその皮膚は鉄よりも硬い怪物だったそうです。そして、ティリュンスのエウリステウス王の命令でヘラクレスはこの人食いライオン退治に向かいます。格闘の末、素手で三日三晩首を締め続けて、とうとう倒すのですが、この様子を見ていた女神ヘラによってこの人喰いライオンは星座になりました。

※こじし座

この星座はしし座とおおぐま座の間にある暗くて小さな星座です。しし座の北側で、「へ」の字型をして、しし座の頭の上に小さくうずくまった姿で描かれています。ちょうどしし座上に乗る子どものようです。

これも前回のやまねこ座と同じで、昔から星座のなかった位置を埋めるためにヘベリウスによって設定された新しい星座です。