ひとりごと

しめこ

思ったことをもちゃもちゃと書いてます。

外(と)にも出よ 触るるばかりに 春の月

日記

昨日、親戚のご夫婦が我が家へ来られました。

ご高齢なのですが、俳句が趣味で、よく句会などに参加されているそうです。


我が家にも
「薄壁に づんづと寒が 入りにけり」という一茶の句が掛けてあるのですが、

そのご夫婦いわく、貧しい暮らしで家の壁も薄く、冬の寒さが入ってきて芯まで冷える、という意味なのだそうです。

一茶は貧しい暮らしをしていたと言いますが、まさにそんな景色や心情が浮かぶようでした。


私は全然知らなかったのですが、

五・七・五・七・七で作る短歌と異なり、五・七・五という短い言葉で表す俳句は、

景色や様子を表すことで、それにバックグラウンドや自分の感情などを詠みこむのだそうです。


「悲しいな」「楽しいな」と言わなくても、その気持ちを表してしまうことばたち。

それを選んで俳句をつむいでいく人たち。

俳句ってすごい!!!



俳句には季語を用いますが、

「月」は秋の季語だけれど、それぞれの季節によって全く違う表情の月が出ますし、

それを表現したい時にはあえて「春の月」「冬の月」などと言うそうです。

そのご夫婦が帰られる頃には、満月がとても優しい光を空に広げていました。


  外(と)にも出よ 触るるばかりに 春の月


(外にも出てごらんなさい。今にも手の届きそうなほどの、優しい春の月が出ていますよ。)

・・なんとも素敵な句だなぁと、

そしてそんな句をふっと引用できるそのご夫婦にいたく感動した夜でした。

  • しめこ

    しめこ

    2011/04/23 23:27:35

    >おとやさん

    私も得意とかでは全くないのです^^;

    でも、おとやさんが仰るように、意味が分かれば面白いものなのですね。

    俳句なんかは、描写がメインになるだけに、文字だけ読めば「ふーん」って感じなのですが、

    それがどういう様子なのかという解説があると、「!!」て思います^^

    私も学生時代、古文とかはおおよそ見当はずれな解釈をして、自分でも「???」てなってました^^;

  • おとや

    おとや

    2011/04/21 23:25:01

    こんばんわ、自分は学生時代、この手の古文は苦手で相当苦労しました。でも意味がわかれば素敵なものなのですね、もっと昔にわかればよかったな~って思いました。