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MAINE

うれしい・たのしい・だいすき

最近よんだのは……

小説/詩

「チーム・バチスタの栄光」←映画より面白いかも。
「ナイチンゲールの沈黙」←暗い。暗すぎる。そこがまたいいのか?
「ジェネラル・ルージュの凱旋」←そうか。こうくるか。

3冊(いや、上下だから6冊か)読んで思ったのは、
ドキドキハラハラを描きたいのはなく、
推理小説を描きたいのでもない、
人間関係や人間模様は、どちらかというとおまけ。
この人は、すさまじい主義主張の表現の一環として小説という手法を選んだ。

医療問題はいろんな重さを抱えている。
それをみんなに考えてもらうのに、エンターテイメントは最適じゃないか。

おしつけがましいところはあまりなく、
わりと控えめに表現されているが
物語の根底に流れているのはリアルなニヒリストの視線だ。

それがいやらしくないのは、ラストの余韻、若干の人間味のせいだろう。
かるい味の小説を読みたいのであれば、あまりおすすめしない。
★★★★★★★★★★ 10点
                            (c)MAINE Kisaragi