Ben日記

ベンクー

思ったこと、感じたことの日記

【5月自作】「五月病「タケシの五月病」」

自作小説

5月の連休半ば、タケシは日なが一日ボーッとしていた。

明後日からはまた会社が始まるが、正直何を準備すべきか全く分からない。

大学の先輩の紹介で運良く入社できたが、仕事の仕組みを覚えかけたところで連休が始まり、中途半端な状態でほっぽり出された感じしかしない。

就職が決まった時、家族も友達もみんな喜んでくれた。だが、実際に仕事を覚える段階になる頃にこの長い休みが始まり、明後日からの出社には不安感だけが心に重くのしかかっている。

「これって五月病なのかなぁ・・・」

暖かい春の日差しの中、見る気もなく付けているテレビに目をやりながら、タケシは思わずこう呟いた。

就職のため一人暮らしになったのも、今思えば単に淋しさばかりが感じられる。

「これが五月病なら俺はもう完璧に病人かもしれないなぁ・・・休みって何だろう?」

答えを出せないまま、タケシの時間はただゆっくりと流れていくばかりだった。

・・・おわり

  • 雨宿

    雨宿

    2011/05/09 23:56:30

    タケシさんが羨ましいです。

  • 紫草

    紫草

    2011/05/05 14:31:56

     私も、あびにゃんこさん状態で入社後すぐから、あり得ない程の仕事量を与えられ、とてもゆったりとしている暇はありませんでしたね。
     その後、一年が経ってからの方が私にはいろいろあったんですが、五月病という小題は思っていたよりも難しいものでした。
     本人は気付かないうちに、というのが心の病の恐ろしいところかもしれませんね。

  • あびにゃんこ

    あびにゃんこ

    2011/05/05 09:26:35

    私が就職したときは・・・覚えることがそれこそ腐るほどあって、
    嫌な上司はいなかったけれど、1日20時間勉強してもし足りないのは自分でヒシとわかったので
    とにかく勉強 実務 勉強 雑務 最後に人付き合い。
    そんな感じでめまぐるしいの一言でした。
    「五月病」なんて優雅な病にかかったことなどありませんので、このテーマでは書けなかったです(;w;

  • スイーツマン

    スイーツマン

    2011/05/05 07:59:38

    仕事を始めたら
    必死で頭は白の連続。
    少しでも趣味をつづけていると
    なんとかなったりします