のっぷらー

途中でやめちゃいました。

日記

インゲン豆を摘みに庭に出る。
止んでいると思っていたが、かすかに降っている雨で
肩がひんやり。

今を盛りに紫陽花が庭を彩っている。
「柏葉あじさい」 「 墨田の花火」
 そんなに興味のなかった花の名前を知っている。
一緒に暮らすとはこういうことなんだろう。

夏椿の小さな花が雨に打たれ、花びらを落としている。
時期を過ぎた花が雨に打たれている姿は
やはりどことなく物悲しく感じる。

そして声をかけなかった友達 T 君のことを思う。
なんでもいいから話せばよかったのに、とも考える。

T 君
僕にとって人生の一部ともいえるギターを
いまのように弾くきっかけをつくってくれたのは、
まちがいなく彼の存在だった。

彼からバンドに誘われてからのつきあいだった。
変人とまでは言わないが、個性の強い人間で
とにかく何に対しても一途なのだ。

バンドを初めてしばらくして彼は
”寺内タケシ”という 神 に出会う。
もちろん熱烈な信者になった。
僕らは信者ではなかったが、バンドリーダーに
引っ張られあちこちと(布教活動?)。

就職したら、仕事に対しても一途な性格が
功を奏して、仲間では誰よりもはやく出世した。
その少し多い収入を惜しげもなく音楽活動に
注いだ。

こんなエピソードが。
ある日彼の家に行くと、8畳間の真ん中に
グランドピアノ。
もちろん居間。

座る場所もないと言っていい風景なのだ。
彼の言葉 「昨日ピアノを買いに行ったら、
やっぱりアップライトより、全然音がいいから、
これにしたよ。」

音がいいのはわかるしけど、
フルサイズではないにしても、その場で
買ってしまう、 そういう人。
その頃はもうそれくらいでは驚かなくなっていたけれど。


僕が彼のバンドに在籍したのは2年足らずだった。
しかしその後も、音楽仲間としてまた、
気持ちの中にはいつまでも自分のギターの先生として
付き合いが続いていた。
彼がどこかで道に迷うまでは。

最後まで書くつもりだったけど、
僕の根っこの部分の話なので、長くなりそうだし、
シリアスすぎるのはいやだし、
ちょっと忙しいし。

と いうところで、
 来週にでも続きを書けたらいいな、
と思っているところであります。


#日記広場:日記

  • さくら *

    さくら *

    2011/06/18 09:20:48

    その詩、かなうことなら拝見したいです。

    のっぷらーさんの感性は、とても透明感があるので。
    文章を読んでいても引き込まれるところあります^^

  • のっぷらー

    のっぷらー

    2011/06/17 10:35:20

    rihitoさん
    人生に音楽があるというのは素晴らしいことだと
    思っています。
    それぞれの趣味で同じように思っているんでしょうが。

    長く一人で弾いていましたが、最近誘われて一緒に
    やっています。
    やはり楽しいものです。

    さくら*さん
    続きがいつになるかわかりませんので。

    この話、彼がギターを弾くきっかけが、実は僕の書いた
    詩にあることが、ずいぶん後でわかる。
    ということがいいところだったんです。

    さくら*さんのコメントに心を洗われたことも
    多いです。

  • さくら *

    さくら *

    2011/06/16 00:15:49

    墨田の花火は可憐ですよね。

    紫陽花らしいのは西洋紫陽花なんでしょうが、
    山紫陽花のほうが日本的で可愛いなぁと思います。

    西洋紫陽花のようにガッツリじゃなくて、
    妙に空間があって、
    紫陽花のがくのひとつひとつがちゃんと目に飛び込んでくるから。

    空間があるって、寂しいんだけど、
    一方では個性を際立たせてくれますもんね^^

    続きはいつでもよいし、断片的にちょこちょこ更新してもいいし、
    「やっぱりもう書かない」でも全然大丈夫。
    私の中では、ひとつのお話として完結して読んでいますよ~☆

  • rihito

    rihito

    2011/06/15 23:57:51

    バンド活動を始めた頃のことを思い出しますね。
    楽器を追求している人は、個性も強く独特の生き方をしている人が多いようですね。
    でも、いつまでも音楽を楽しみたいですね。