ののか

昨日の続き

小説/詩

 というわけでお気に入りの児童文学、「夕やけ牧場」について
 語りたいと思います。

 こういうものは実際に読んで欲しいのですが、
 昔の物語で入手が難しいかもしれないので
 あらすじを最初から最後まで紹介します。
 ネタバレになってしまうので少し間を空けておきます。



 

 


 主人公は牧場主のおじいさんで、そのもとに
 女の子を連れた男性が働きに来ます。
 本来は途中 絵描きがやってきたりするのですが、今回は
 本当に大筋のみの紹介で。

 

 おじいさんはものすごい頑固な人で、村中の人に怖がられ、嫌われています。
 でも、やとった男性の娘である5歳くらいの女の子は、
 いくらおじいさんに怒鳴られても全く泣いたりせず、
 むしろ平気で笑って遊んでいます。

 

 ある日の夕方、おじいさんは牛に突き飛ばされ重傷を負います。
 そばには、あの女の子しかいません。
 「死ぬの?」と無垢に尋ねる女の子。
 ああ・・・とおじいさんが言うと、

 


 
 「いやだ!!死んだらいやだ!!」
 
 そう言って泣き叫ぶんですよ、
 どんなに怒られても平気でニコニコしてた子が(泣)

 おじいさんは助かりますが、親子はまた別の場所へ働きにいきます。
 村ではおじいさんが穏やかになったという噂が流れ、
 おじいさんは夕焼けの川辺で時々何か考えているようでした。
 ・・・という話。

 クライマックスのおじいさんと女の子のやり取りが美しすぎます、もう・・・
 本を買った10歳くらいのときも、成人して内容を知ってる現在でもぐっときます。
 やっぱり物語はハッピーエンドが一番だなあ・・・。