昔昔、まもがかつて高校生だった頃。
MAICO2010というラジオドラマがあり・・・

当時人気声優として活躍していた丹下桜嬢を主演とし、
緒方恵美、置鮎龍太郎、山崎和佳奈、岸野幸正という
そうそうたるメンバーを擁したもの。

これに出ていた置鮎龍太郎氏演じる松尾伝助が
まさしくADという役回りであり、
ADという職業、LFという局に興味を持つことになった。


あれから十余年。
とうとう俺はADという役回りにつくことに。

現実は世知辛く、美形のDがいるわけでも、
タレントさんと云々あるわけでもないのだが、
その役回りを堪能できるというのは
やはり幸せなことなんだと思う。


もちろんクリエイターであり、エンジニアであり、
そういう能力を持っていることも誇りであるのだが、
それに加えて憧れた職業を体験できるのは、
何という幸いか。


莫大な富を手に入れるのも野望のひとつとしてあろうけど、
人と人の関係を大切にして、その中で何かを作って
よりよいものに昇華する、そのプロセスを楽しむのも
仕事の仕方としてありなのかと。


誰もが幸せになれる道など存在しない、とは思うものの、
自分の身近、関係するところにおいて
誰もが満足を得る道は模索できるような気がする。