円高なのに野田財務相が仕事をしてないのでは、と思っておりました。
「円高動向を緊張感と深い憂慮を持って、今まで以上に引き続き慎重に注視して、極めて注意深くしっかり見守っている」野田財務相は何をやっているのか。

しかしついに昨日、日本政府が為替相場に介入しました。
震災直後の円高は、何の根拠もなくファンドが仕掛けておりましたが、今回の円高はアメリカ政府の借金問題ですので、解消は無理でしょう。
何かあったら、とりあえず円を買えというのが為替相場の常識らしく何かある度に円が上がるのです。
これを解消するには、何かある度に市場に円を流せばいいのですがアメリカの圧力なのか、日本政府は注視以外に何もしないのです。
世界中の政府が中国のように力ずくで為替相場に介入したら自由な取引ができない、という理由で注視ばかりしているのです。
ところが他所の政府も結構市場に通貨を流しておりまして、紳士的な対応をしている日本だけが割を食うというパターンに毎回はまるのです。
財務相が緊急記者会見で「極めて緊張感を持って注視している」という度に日本の円はさらに上昇して、76円台まで推移したのですから、市場に対する日本政府の影響力はほとんどゼロと言わねばならないでしょう。