……帰ってきたあ。

新潟に着くと、実家で過ごした日々が途端に現実味を失くして、

夢か幻だったような気がするのが不思議だ。

こっちから向こうに行ったときには感じないのに。

さておき、妹も一緒の実家ライフ、楽しんできたよ。

買い物に連れてってもらったり（服を買ってもらってしまった）、

家族で藤城清二展を見に行ったり、姉弟３人でカラオケに行ったり。

甲子園中継見ながら家でゴロゴロする時間さえも楽しかった。

……でも、そういう幸せとしか言いようのない生活をしてると、

時々ふっと我に返る瞬間があって、寂しくなる。

私は本当はこんな生活を享受してる場合じゃないんだよなあ、とか、

妹も弟もそれぞれの道を進んでるのに、私はニートやってるなんて、とか。

で、夜中、布団の中で一人大泣きするのが３回目になったとき、

これはいかん、今私に必要なのは、せめて一人の生活を自分で切り回すことだ、と思って

適当に言い訳つけて帰ってきてしまった。本当は来週までいるつもりだったの。

いやホント、新潟に帰りたくなくなる不思議な力を持ってるんだ、実家って。

家族揃って生活していたあの頃に戻ったように錯覚してしまうんだ。

それが錯覚だと気づく瞬間が寂しすぎて。

新潟の部屋に一人でいる方が寂しさを感じないなんて、おかしな話だけど。



病院に行くのがかったるくて、予約を先延ばしにしてもらった。

次に実家に帰るのは、エクシリア発売の直後。

弟がお年玉の残りで買ってくれるらしいから、貸してもらおう。