☆スケアクロウ
これは、「イージーライダ」を思わせるアメリカン・ニューシネマの傑作のひとつと思います。アル・パチーノとジーン・ハックマンはいつも渋くてかっこいい役が多いと思いますが、この作品ではいつもと違う凄みさえ感じられるようでした。
また、この作品はラストもいい出来だと思いますが、冒頭で二人が出会うシーンの方が印象的な気がします。
【スジ】
マックス(ジーン・ハックマン)は6年の刑期を終えて出所したばかりで、ピッツバーグで洗車屋を始めることにしていたが、途中のデンバーで妹に会おうとしていた。そして、ライオン(アル・パチーノ)は船員だったが、5年ぶりに帰ってきて、自分の居ない間に生まれた子供に会うため、妻のもとに向かう途中だった。(その子供へのプレゼントをいつも持ち歩く姿は心に残りますね)
そんな二人はともにヒッチハイクするために南カリフォルニアの人里離れた道路にいるときに出会った。意気投合した二人はコンビを組んで洗車屋を始める約束をし、一緒に旅をする事になった。マックスの用事のため、デンバーに着いた二人はマックスの妹コリー(ドロシー・トリスタン)を訪ねたが、そこで更なる出会いが会った。コリーと一緒に生活していたフレンチー(アン・ウェッジワース)はすっかり意気投合して四人で一緒に旅をすることになる。
ところで、マックスとライオンはピッツバーグの銀行に出かけることになった。しかし、そのためのお別れパーティでのドンチャン騒ぎが原因で町の住民といざこざが起こり、マックスとライオンは1ヶ月の強制労働を課せられることになる。それを終えると、二人はピッツバーグへの途中でデトロイトへ向かった。ようやくたどりついたライオンの家ではあったが、まず電話をしてからにしようとライオンは電話ボックスへかけ込む。しかし、その期待は一瞬にして吹き飛ばされることになる。ライオンの妻は流産していた。また、その子は洗礼を受けていないので地獄に落ちて、永遠に天国へは行けないという。そして、自分は間もなく再婚することを大声でまくしたてられた。(実際それは嘘であった)
しかし、ライオンはわざと明るく振舞って見せ、待っていたマックスに生まれた子供は男の子で、妻はすでに再婚しているので会うわけにはいかないと告げた。
しかし、その時からライオンの様子がおかしくなり始めたのであった。公園の大きな噴水の冷たい水の中にザブザブ入って行ったのである。あわてたマックスは急遽病院に連れて行く。そして、医師の診断ではライオンは正気に戻るまで当分の間精神療法が必要だという。マックスは洗車屋を始めるために貯金した金を全て親友の治療費に当てることを決意した。
えりい
2011/08/30 01:19:59
アル・パチーノ!!
観ます!観ます!www