●高血圧に効くマッサージ

高血圧に悩んでいた８０代の男性が、あるマッサージで、上が１８０もあった血圧が１２０にまで
低下したといいます。岡山大学の名誉教授とその弟子たちが提唱する「手」「足」「頭」の動脈を
もみほぐすマッサージ方法ですが、高血圧の専門医でも効果について否定的な医師もいます。

そこでガッテンが両方の医師たちの協力を得て、２０人を対象に３週間に渡ってその効果を
徹底検証したところ、薬と併用する補助治療としては期待できるという結果が出ました。

【血圧を下げるマッサージの方法】
　　（１）指…１本ずつ握り、左右に回すようにほぐす。片手で１分ほど。
　　（２）腕…手のひら全体を使い皮膚に押し当てる。
　　　　　　　筋肉を骨にこすりつけるイメージでねじるようにほぐす。
　　　　　　　手首から肩にかけて２分ほど。
　　（３）足…指や腕と同じ要領でねじるようにほぐす。
　　　　　　　足の指から太ももにかけて３分ほど。
　　（４）頭…こめかみから額にかけて小さな動脈がたくさん通っているので、
　　　　　　　手のひらを使い、円を描くように押し当てる。頭から顔にかけて３分ほど。
　　　　　　※こま切れでもＯＫ。１日１５分程度を目安に。


●認知症の症状を改善するマッサージ

ゆっくりと手をさするようなマッサージが、妄想・暴言・徘徊など認知症の周辺症状を
改善するとして注目を集めています。実は浜松医科大学によって、その効果は実証済み。
そのマッサージには「手のさすり方」に秘密がありました。そのマッサージのコツとは、
「タッチケア」といい、相手が最も気持ちが感じるよう１秒間に５センチ動かすことでした。

【認知症の症状を改善させるマッサージの方法】
　　（１）両手で相手の手を包み込むようにして、手首から指先までをゆっくり触る。
　　（２）手の甲や指を、相手の気持ちをいつくしむように何度も触れる。
　　　※相手がいやがるときは無理強いはしない。