晴明伝説・民間信仰・音楽・漫画アニメ

陰陽師★瀬織津

自分の好きを表現し、具現化するところ

今日は福岡に三井寺(園城寺)展を見に行きました。

日記

秘仏とされる仏像・仏画を公開ってことで、行ったんですよ。
三井寺中興の祖、智証大師円珍が修行中に感得した金人(黄不動尊)の姿を模写したという黄不動尊(画像)、

円珍が中国から帰ってくる時に船の中に現れた新羅明神、

安倍晴明がでてくる泣き不動縁起(絵巻)などなど、見所満載。
千円で見られるんだから、絶対お得。

国宝黄不動尊のまえでは、オペラグラスを手にじっと見ている女人が居ました。チラッと見ると、どこから手に入れたのか、黄不動尊をフルカラープリントしたものを手に見比べているようでした。私、2時間くらい会場に居たんですが、その間、彼女はその前から動いてないようでした。佛マニアの真髄を見た思いです。

 ちなみに三井寺の黄不動は、京都・青蓮院の青不動、和歌山・明王院の赤不動と合わせて日本三大不動となります。

泣き不動縁起は晴明が放った式神が3体、宙を飛んでいました。
会期前半の展示では晴明さんも登場してたんですけどね。
今日のは後半で、身代わりとなった不動さんが縛られ、地獄の獄卒に連れられて閻魔庁に行き、閻魔王が「えらい仏、連れてきたわー」と土下座して謝ると言うものでした。やー愉快愉快。

新羅明神は異国の、異形の神。相当怪しいので、興味のある方は調べてみてください。
機会があれば、紹介したいと思います。

書きたいことをいっぱいあるのですが、買ってきた図説をじっくり読みたいので、お茶らけた話で茶を濁します。
すみませーん。

  • 陰陽師★瀬織津

    陰陽師★瀬織津

    2009/05/14 23:42:29

    abel様

    深い、ふかーいコメント、有難うございます。
    瀬織津、まだまだ勉強が足りませんね。
    物部氏、蝦夷まで、広がりを見せるとは。すごい。

    逆にお聞きしたい。abel様のその知識の深淵は一体、どこからなのですか?
    もう、尊敬です。

  • abel

    abel

    2009/05/14 02:02:06

    「異形の神」いい響きですね~☆
    新羅明神は、新羅=スサノヲ=物部氏族=蝦夷
    の香りがプンプンしますね。

    新羅明神のこの坐像に似てるのが、鹿島大明神(*武甕槌神)
    鹿島は元々海の神様で海洋民族系の神様(祇園祭りの船鉾を参照)
    そして、香取の経津主神(物部の遠祖)と本来の鹿島大明神と
    同一神との説も。ともに東国と縁があります。
    *別名「建布都神(タケフツノカミ)」「豊布都神(トヨフツノカミ)」
    石上神社の主祭神、「布都御魂大神(フツノミタマノオオカミ)」
    すなわち、スサノヲの父。ちなみに「布留魂大神」(フルノミタマノオオカミ)は
    ニギハヤヒ。

    円珍の母は、佐伯直の出身で、佐伯直は東征の折に武術(騎馬)
    や航海術に優れていた所を買われて東国から連れて来られた
    人々が祖先です。先祖からの影響が濃いと思われます。

    佐伯直の出身は、空海や、厳島神社の神主家も佐伯直で
    あることから、産鉄、冶金などの技術もあったのでしょうし
    鹿島、香取、厳島、春日大社と・・
    鹿がトーテム(大占)というのが共通点です。鹿蝦夷(あらえみし)と
    荒ぶる蝦夷の事を呼んでいましたし・・・。

    田の畦を壊したり(稲作反対!)、機織の邪魔を(養蚕反対!)したり・・・
    わたつみの神であり曽尸茂梨(新羅、牛頭山)から来たツングース系の神。
    石上神社の祭神の「布都斯魂大神=スサノヲ」であり
    蝦夷(ネイティブな日本人+ツングース系北方民族)の神でもあったのではないでしょうか?


  • 陰陽師★瀬織津

    陰陽師★瀬織津

    2009/05/12 21:55:59

    斎様

    調べてまいりました。

    なるほどなるほど。
    疱瘡(天然痘)である「もがさ」は新羅の国でおこったと噂され、新羅つながりで新羅明神が疱瘡神とみなされ、行疫神である祇園社の牛頭天王と習合されるわけですね。牛頭天王はご存知のとおりスサノヲノミコトですし。このあたりのことは『異神』(山本ひろ子 平凡社)に詳しいようです。

    わたくし、この『異神』は摩多羅神を調べるので読んでいたのに、新羅明神のところは読んでなかった、くっそー。何たる失態。また今度、読んでみます。

     この新羅明神、赤山明神との暗闘もあるらしく、これは円仁・円珍の本山派(延暦寺)・寺門派(三井寺園城寺)の確執が背景にあるようですね。

     また赤山明神は泰山府君ともいわれるし。歴史の闇の部分が回廊のように巡っています。

    それにしても、祇園社(今の八坂神社)は妖しい。
    延暦寺・天台宗の管理下で、元々は蘆屋道満で名高い播磨の陰陽師が祇園牛頭天王を持ち込んだわけで、さらに晴明直系の陰陽師も祇園社に入り込んでいます。晴明の子、吉平・吉昌につぐ円弼です。

    これらが入り乱れて、京都東山で何やってたんでしょうかね。考えるだにおもしろいですね。

  • 陰陽師★瀬織津

    陰陽師★瀬織津

    2009/05/12 01:10:42

    斎様

    難しすぎます。
    明日に回答を延ばさせてください。

  • 斎

    2009/05/11 20:03:08

    青蓮院にそんな有名な御不動様があったとは…!
    (どうも青蓮院=季節に応じたライトアップをする観光寺のイメージが強いので)←綺麗なので好きですけどね♪

    そして、新羅明神を(異形の神と言う辺りに惹かれて)調べてみたら、一部で「スサノオノミコト」が祀られているとか…(日本神話の一部とスサノオノミコトが牛頭天王と習合した事位しか知りませんが)
    新羅明神も多面性を持った神様なのでしょうか…?