kularis

くらもと

分かってくれる人が一人でもいればそれでいい。

震災

日記

陸地が下がり、海面が高くなってしまったことが
とてもはっきりと見て取れた。
満ち潮と共に、海水が流れ込み、また地面から沸いて出るように
なってしまった地域は、おそらくはもう人が住むことは叶わないと思う。

建物の周辺には海水が流れ込み、そのまわりをカモメが泳いでいる。
そこは、人の住む領域ではなくなっているということだと思う。

堤防は崩れ、海面は震災前よりあきらかに高くなっている。
人が何処に住み、何をするのかを決めなければ、
壊れた堤防を何処から直し、また、どの程度まで高く頑丈に
作らなくては行けないのか見当も付かない。

この崩れた堤防の規模が想像できるだろうか。
三陸沿岸から、北茨城に至るまで、これまで築いて来た物の
おそらくは全部を始めから作り直す作業になるのではないだろうか。

どんなに立派な堤防を築いても、津波が来る前に地震で壊れてしまったのでは
意味がない、単に揺れにだけ強い物なら作れるだろうが、
地盤がずれて移動してしまえば、その上に作った物が大丈夫なわけがない・・・・

今回の台風でも、多くの被災者が出て、大変なことになった。
人間が「住める場所」について、一人一人が真剣に検討して
自分の命は自分で守るという考えが、とても大切になってくるだろうと思う。

政治家に文句を言っても、無くなったものは元には戻せないし
それが命であれば、取り返しがつかない。

そうそう、
昨年、とても美味しいお寿司を食べさせてくれたお店が、
営業を再開していました。(宮城県石巻市)
地震と津波で、店内はめちゃめちゃになり、
電気製品などもことごとくダメになってしまったそうですが
自分たちで瓦礫を片づけ、なんとか開店までこぎつけたそうです。
外からお店の無事な姿を見たときは、本当に嬉しかった。
一年ぶりに会ったお店のご主人と女将さんも元気でした。
仕入れも、すごく大変だと言っていましたが、
品揃えも豊富だし、それぞれが逸品で、
今回も、とても美味しく頂いてきました。

がんばっている人は、ほんとうにがんばっている。
そして私は、そいう生き方をしている人を見ると、
とても幸せな気分になります。

  • くらもと

    くらもと

    2011/09/18 03:55:26

    もちろんだと思います。
    色んな人と関わっているとその温度差に驚くことがあります。

    遠くに居ても関心を持って、できるだけ関わろうとする人も居れば
    全く無関心で、他人事のように(というか他人事だから仕方ないのだろうけど)
    大変だね〜なんて軽く受け流す人、ほんとに様々です。

    どちらでも、選ぶのは自由なわけだから、
    関わろうとしてくれるというだけで、とてもありがたいと思っています ^^

  • 青苺シル子

    青苺シル子

    2011/09/11 10:24:02

    私が住む名古屋市は、市民の募金で陸前高田市の中学生を修学旅行として名古屋に招待しています。
    震災で修学旅行どころではなくなってしまった現地の中学生には、喜んでもらえたようです。
    直接被災地でボランティアすることは無理でも、こういう形で支援することができるのは嬉しいものです。
    8月初めに1校、この後3校を予定しています。
    小さな力にしかなりませんが、せめて募金には協力したいと思っています。
    「自分は募金に協力したんだぞ!」という自己満足だって、なんだっていいですよね。

    今、陸前高田市長が書いた手記『被災地の本当の話をしよう』を読んでいます。

  • くらもと

    くらもと

    2011/09/10 03:46:31

    私が疲れたのは、運転のし過ぎぐらいで
    精神的に疲れたという感じはないですね。
    自分が何を見て、どう感じ、そして結果として
    自分が何をしたら自分自身を幸せにしてやることができるのかという
    ことを考えたい。
    他人を幸せにするのではなく、自分の幸せのためです。
    もっとも、他人の幸せを無視して自分を幸福にすることなんて
    できないと思いますけどね。

    いわきのお寿司屋さんか、何処で食べたのかな・・・
    小名浜あたりだと、駅ですら封鎖されていますからね。

    いずれにしても、がんばった人には
    それに相応しい幸福が訪れることを心から願います。

    書き忘れましたが、志津川では、牡蠣棚の設置がすでに始まっていて
    すごく驚きました。

    動いているんですね。前に進んでいるんですね ^^

  • carry

    carry

    2011/09/07 22:17:18

    4月に被災地に行ったときのことを思い出しました。

    少しでも力になりたくて行ったのに、逆に被災者の方々から元気をもらったこと、覚えています。
    半年経って、直接被災地へ行っての支援は行ってませんが、
    会社で、地域でできる支援活動に参加し、支援を続けていく想いです。

    ホント、頑張っている方々には力づけられますね。
    私も頑張ろうという気にさせられます^^
    そのお寿司屋さんも再開できて良かったです。
    繁盛して、幸せになってくれますように…

    …昔いわきで目光を食べさせてくれたお寿司屋さん、今はどうなっているんでしょう…。
    どこかで元気でいるといいな~。

  • Hakka

    Hakka

    2011/09/06 23:30:13

    とても重い、旅でしたのね。

    かけがえのない命が失われ、住まいだけでなく人が住むに足る土地そのものが失われ・・・
    映像や記事程度でしか被災地を知らない私ですら、途方に暮れてしまうほどでしたが、
    実際にご覧になって、さぞ多くの厳しい真実を受け取られた事だろうと、想像しています、、、

    大自然から身を守るというのは、不確実も多く困難なものだとは思いますが、
    くらもとさんのおっしゃるように、
    >人間が「住める場所」について、一人一人が真剣に検討して
    >自分の命は自分で守るという考えが、とても大切になってくるだろうと思う。
    こういった意識が当たり前のこととして国民に広く深く根付いて、初めて、
    より安全で安心な将来を築く道のスタートラインに立つっていう事になるんじゃないかなと、
    この記事を読んで、そんなふうにも思いました。

    お寿司屋さん、本当に、すばらしい・・・!
    幸せな明日に向かう力そのものですわね^^

    応援します、東北!
    がんばりましょう、日本!

    おつかれさまでした、くらもとさん!

  • cocolo

    cocolo

    2011/09/06 17:02:38

    >満ち潮と共に、海水が流れ込み、また地面から沸いて出るように
    何度ニュースで見ました・・・自分の家が壊れるだけでなく大事な人の命まで奪われ、助かった人もこれからどれほどの苦難があるのか想像がつきませんが、私なりにこれからも出来ることを探しながら応援をしていくつもりです。

    美味しいお寿司屋さんが自力で営業再開されていてよかった!!

    被災された皆さん其々が頑張ってるんですよね、元には戻れなくても元に近い状態の暮らしが少しでも早くできるようになって欲しいと思っています。