恭介

とある滅龍士との五度の邂逅③

小説/詩

第三夜

やはり超A級滅龍士の名前は伊達ではなかった。

あの暴龍を一撃で仕留めるなど、夢でも見ているのだろうか?

およそ人間業とは思えない正確さ、そして桁外れの殺傷力

それらを目の当たりにして少々興奮をしていたようだ。

何にせよ、これで再び枕を高くして眠れる

明日からはまた穏やかな日々

のはずだった…。

夜もとっぷりとふけた頃、なにか大きな揺れと物音で目が覚めた。

最初は地震かと思ったが、そうではない。

なにか這いずるような音と揺れ…。

まさか!

玄関を飛び出した先に見えたのは奴の巨大な尻尾だった。



『…要件を聞こう。』

彼はまた、時間きっかりに現れた。

電波時計のような時間の正確さを称賛すると、彼は首を振った。

彼曰く、20分ほど前から此処にいて、観察していたという。

現場の環境を。 周囲の人間を。 そして、私を・・・。

些細な要素であろうとも、リスクは極力排除する。

その臆病さこそが、彼の最大の武器だと教えてくれた。

この男なら…私は再び、彼に全てを打ち明けた。

『あの巨龍を…Jormungand(ヨルムンガンド)を殺してくれ!』

…これが、私と彼との3度目の邂逅である。

  • 恭介

    恭介

    2011/10/12 01:00:00

    Re:千尋さん

    龍と見るや、誰彼かまわず殺してしまうのが滅龍士です。

    そのためドラゴンは滅び、滅龍士も職を失い職業として成り立たなくなりましたとさw

  • 恭介

    恭介

    2011/10/12 00:57:52

    Re:そあらさん

    次々と龍が現れては倒されていきます!

    一体何故!?(この物語はホワイダニットではありませんw)

  • 恭介

    恭介

    2011/10/12 00:55:52

    Re:futabaさん

    5回目まではさして何も起こりませんw

    淡々とプロが活躍するだけなのでw

  • 千尋

    千尋

    2011/10/11 19:25:04

    この頭の上の子は
    良いドラゴン(ナーガちゃん)ですよw

  • そあら

    そあら

    2011/10/11 18:09:49

    え?倒しても倒してもまた別の龍が現れるの??
    なんで~???
    復活してる訳じゃないよね?

  • futaba

    futaba

    2011/10/11 10:19:52

    へぇ。超A級滅龍士の2回目のコーデははじめより強そうだったねw。
    どんどんパワーUPして行くのかな?!
    5回目までに何かが起こるのかな?!楽しみにしてます^^。