恭介

とある滅龍士との五度の邂逅④

小説/詩

第四夜

まさかこれほどとはな…。 彼の仕事振りには驚かされるばかりだ

成功率100% にわかには信じがたいそんな伝説も

今ではまったく違和感のないものだと感じていた。

巨龍が退治されたその庭に、念のため

通販で買った「リュウコナーズ」をばら撒いておいた。

これでもう二度とドラゴンは現れまい。

そう思うと戦いの日々がなんだか、いとおしくさえ思えた。

ふふふ膨大な費用は掛かったが、これで本当にに終わりだ。

だがその慢心が、油断に繋がったのだろうか…。

ある朝、爆音で目が覚めた。

とっくに太陽は昇っているはずなのにやけに暗い…。

まさか! 見上げた空を真っ黒い龍が旋回していた。



『…要件を聞こう。』

手配通り、ヤフオクに掲載された"十三型アナログTV売りたし(地デジ非対応)"

の記事を頼りに連絡を取ると、彼はまた、時間きっかりに現れた。

何度目とも知れない私の依頼を、彼はどう思っているのだろうか?

罪深い男だと、嗤うだろうか?

だが私はやり遂げてみせる。 例え、それがどんな困難な道だろうと。

これは、もはや戦争なのだ。

私の決意を察してか、彼はただ、黙って一度だけ頷いた。

この男なら…私は再び、彼に全てを打ち明けた。

『あの黒龍を… Nidhogg(ニーズヘッグ)を排除してくれ!』

…これが、私と彼との4度目の邂逅である。


#日記広場:小説/詩

  • 千尋

    千尋

    2011/10/15 08:22:37

    リュウホイホイ 要りますか?
    お安くしておきます(´・ω・`)

  • 恭介

    恭介

    2011/10/12 20:45:34

    Re:ぱあるさん

    もっと単純な理由ですよ!

    次回のオチをどうぞお楽しみに~

  • 恭介

    恭介

    2011/10/12 20:44:17

    Re:futabaさん

    何も起こらないというか5回目で終了ですけどw

    オチもついて終わる予定です。

  • ぱある❥

    ぱある❥

    2011/10/12 20:00:22

    う~~む

    まだ竜退治続行中なのねんヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ

    あ・・もしかして滅龍師が依頼欲しさに、竜を放してたりしないぉねぇ?

  • futaba

    futaba

    2011/10/12 10:37:57

    5回目まで何も起こらないのかw。
    その都度依頼金を払っているのかな・・。退治するよりも、飼う方法を
    習得した方がいいかもしれないねw。生け捕りにして飼えるといいのに。