☆原始大気
地球誕生直後の大気は原始大気と呼ばれ、現在とはずいぶんと違った特徴を持っていました。つまり、太陽系の惑星はガスの中で誕生したので、自分の引力でまわりのガスを大量に引きつけ、原始大気を形成しました。地球の場合、原始大気の気圧は900気圧もあり現在の大気の量の20万倍あったとされています。
また、その成分もかなり違ったもので、原始大気の主成分は微惑星から放出された二酸化炭素でした(約96%を占めていました)。その他には窒素や水などが含まれていましたが、現在のように酸素は存在しなかったと考えられています。
現在の大気の成分は、窒素が約78%、酸素が約21%です。地球温暖化の原因とされる二酸化炭素は0.03%です。
二酸化炭素は水に溶け込みやすい性質から海に溶け込み、さらに珊瑚の仲間が取り込み、カルシウムと結合させ石灰へと変えていったと考えられています。このようにして原始大気から二酸化炭素は徐々に減っていきました。
さらに、海中のラン藻植物の働き(光合成)によって酸素が作り出されます。しかし、その初期には海に溶けていた鉄と結合し酸化鉄となり海底に溜まって鉄鉱石になりました。その後、結合する鉄がなくなると大気中に放出されるようになるわけですが、一部の酸素は形を変えてオゾン層を形成しました。このため、紫外線の量が少なくなり、生物は陸上へ上がることができるようになりました。
このように気の遠くなりそうな年月をかけて大気は変わってきています。そして、生物はその変化に適応できるように進化してきたわけです。もうちょっと地球温暖化など環境の問題も考えたいですね。
タチコマ
2011/10/14 21:54:09
オゾン層対策は最近どうなんやろな?
パドメ
2011/10/14 19:25:52
今のCO2増加は、人間が関係している事は間違いないし、非常に短期間らしいしですね。