「さくら亭」日報

あずみ

毎日のお着替えやマイルームの改装等、主にニコッと内のできごとを綴ります。

本日のお着替えと『ドールズ 月下天使』感想

きせかえアイテム

青ガチャで出たばかりの「きのこのトートバッグ」が似合うように、
ということから今日のコーデは決めました。
やっぱり赤。それも可愛い系の赤。
ならば「浴衣(花てまり)」の赤でしょうと。
2日前は和傘にはじかれたスカーフも使ってやる!
読書の秋だもの、本も持とうね♪
……しかしきのこのピアスって過去にも出て無いみたいで残念。
赤いきのこのピアスって可愛いと思うのに。

過去のCガチャのアクセ集めはかなり順調です。
フリマ出品されてる9割は確保したかも。
着物だと一番使いやすいアクセはピアスなので。

リアルでもピアスは大好きで、左2つ・右1つ開けてます。
ただ夏場のアレルギーのせいでしばらくつけてません。
ちなみにつけられるのは金銀シリコン。
メッキものは最悪、ステンレスもアウト。
しかしプラチナが駄目などこか安い体質です。

さて読書の秋だからというわけではなく、単に積読から掘り出して本日、
高橋克彦の『ドールズ 月下天使』を一気読みしたので感想など。

まず高橋克彦ですが。ミステリーでデビューだけれど
大河になった気がする『炎立つ』『時宗』の時代ものあたりがメジャーでしょうか?
しかし私にとっては『総門家』『総門家R』でトンデモ作家という認識が消せません。
元々伝奇小説好きで読み始めたんだから覚悟しとけよって話ですが、
この人は本気で信じてそうなのがなんとも……。

それはともかく一番好きなのが『ドールズ』シリーズです。
人形好きだからだろうって思われそうなタイトルですが
具体的に人形は出てきません。
古本屋店主の小学生の姪の中に突如、前世の人物が蘇ってしまった。
それが江戸時代の人形師、目吉。
人形のような少女に人形師の意識という意味合いと思われます。

この目吉をホームズ、店主とその周囲の人物をワトソンに
前世がどうの……をのぞくと比較的ミステリーに近い味わいです。
2作目までは。
3作目で少し「おや?」という展開になり、この4作目で「やっちまったな」に。

誤解承知で書きますと、この4作目『月下天使』3章に分かれているんですが、
2章まではすごく面白いんです。
悪人を殺して回る人物の謎とか、小学校立てこもり犯との対決とか。
普通の作家ならここでやめる。1冊の本にするならボリュームも十分。
なのに、なのに高橋克彦だから!
さてどこまでいくのかなあ。

しかしこの『ドールズ』シリーズには恩があります。
目吉の職業は人形師ですが、ただの人形じゃない。
「生人形」と呼ばれたものを作っていた。
稲川淳二思い出した人、そっちじゃないですw
江戸末期から明治にかけて実際に作られていたリアルな人形で
用途は主に見世物。
見世物小屋とか衛生博覧会(見たかった!再現してくれぬものか)などで
大人気を博したものなんです。
目吉のモデルとされるのが実在の松本喜三郎という人物。
そう、私に生人形と松本喜三郎を教えてくれた恩人なわけです。

5年前、大阪歴史博物館にて「生人形と松本喜三郎」展を見ることができました。
http://www.mus-his.city.osaka.jp/news/2004/ikiningyo.html
見世物になっていたような人形です。
扱い・保管は最悪で現存するものは僅か。
でもこれがねえ、本当にすごいっていうか鳥肌ものというか。
「この着色、エアーブラシみたいw」と連れと話していたら
絵の具を口に含んで霧状に噴出して着色してたとか。
原理はおんなじだよね……身体に悪そうだけれど。

市松人形というと怖がる人も多いんですが、
私の好きな平田郷陽や山本福松という手の届かない(両者、人間国宝……)
名手にその流れが受け継がれていると聞いて納得したものです。
ややリアルないちまさんが好きなんだよー。
でも欲しいそういうタイプの子は博物館所蔵か私蔵非売品とか超絶高額orz
むしろ創作人形作家に期待するしかないかも。
ただSD迎えて落ち着いたし、友人にコレクターいるんで
特に今は市松人形欲しいわけではないんですけれど。

『ドールズ』からずいぶん話がずれましたが、
高橋作品のモチーフとかは私を揺さぶるものがあるんですね。
しかしワトソン役の古本屋店主、めちゃくちゃ羨ましい。
蔵改装の建物で2階は義兄の喫茶店なんだ。
しかも彼女は人形作家。
代われ、代わってくれ!

そんな読書の秋。
さてお次はやはり積読してたサラ・ウォーターズか茅田砂胡か。
……自分の傾向がわかりそうでわかりませんw

  • あずみ

    あずみ

    2011/10/28 23:18:48

    あ、クルーTシャツになってますね!
    活字中毒ですが偏ってます。小説なら早いですが評論は3ページで寝ますし、
    ノンフィクションも集中できないのでいつまでも読み終わりません……。

    もっと上手い人の方がいいとは思ったんですが、
    自分が迷ったり悩んだことはまだ最近なので、目線が近いからいいかとやってみました。
    一番大変だったのは「誰にでも嫌がられない普通」なモデルルームを考えることでしたがw

  • トシraud

    トシraud

    2011/10/28 21:09:42

    読書家さんですね、すごいw 私はロバート・リテルのThe Companyをほぼ1年かかってやっと下巻222頁w 合間に何冊か入ってるけどw

    ここに書きこむのもなんですが、短期集中あこがれのマイホーム、大変な力作でニコットタウンのマニュアルですね!頭が下がります。