グイ・ネクストの日記帳

グイ・ネクスト

 グイ・ネクストのつぶやきなどを日記でつづっております。

 あと詩をつぶやいたりします

感謝の言葉を発信していきます

運命を操るのは誰か?つづき

自作小説

「黄金のヴェールって言ってたでしょ。あなたを包む黄金のオーラ。それはサラさんと、あなたが共鳴している証なのかもしれないって。ただね、あなたを見ていて。ルゥを見ていて・・・そう思ったの」


「そうなんだ・・・ボクの身体にそんな変化が」

と、ボクは何故か下を、地面を見た。

あまりの驚きに、動揺しているのかもしれない。

それとも動揺を悟られたくないのだろうか。

「雪だ!雪が降ってきたぞーーー」と、スコットは叫ぶ。

ボクたちは背負い袋から、コートを取り出して着込んだ。

ニナは赤。スコットは青。それぞれ王家の色だ。

ボクは単純に赤が好きなので、赤のコートを着た。

それに対してスコットが、少し寂しげに「帰りはオレと同じ色のコートを着てくれよな」と、言ってきた。

「ああ、気が変わればそうする。」と、だけ伝えた。

雪の降る中、いよいよレコムンドの街並みが見えてきた。

ここを解放することが・・・帝国の計画を中止させることができると、フィオルは伝えてくれた。

ほどけなかった見えない糸が、ほどかれて、一つの答えを見せてくれているのか、ボクにはわからない。

ただそう思いたいのだろう。

「解放するなんて・・・そんな大それたことができるだろうか。わからないが、やってみるしかないな」

「ルゥ・・・。あなたならできるわ。ワタシと、スコットが命を預けたように・・・きっと街の人たちも預けてくれるわ」と、ニナは青い瞳でボクを見つめてくる。

「そうあれかし」と、ボクはつぶやき、ニナを反射的に抱き寄せた。

「おーい、何やってんだ!二人とも、おいてっちゃうぞ」と、スコットは遠くから叫んでいる。

ボクとニナは雪景色に見とれてしまったのか、寒さに驚いてしまったのか、そこから動かず、お互いの体温をたしかめあった。

そんなひと時の休息を楽しんだ。




#日記広場:自作小説

  • おおちゃん

    おおちゃん

    2011/10/29 10:31:03

     楽しめたんじゃね^^

     ホッとした瞬間じゃったんかなっ(*´▽`*)