☆提灯屋
この噺は上方以外の人にはオチが解らないことが多いので、東京落語では噺のはじめに、上方では「すっぽん」のこと「まる」、「ニワトリ」のこと「かしわ」と呼ぶことを解説するように話しを運びます。これを知らないと面白みが半減します。
【スジ】
提灯屋が新装開店して開店祝いに紋を無料で書き入れるとふれこみがあった。さらに、万一書けない紋があったら、提灯も無料で進呈すると言う。そこに抜け目のない若い連中が押し掛けてきいてちゃっかりとちょうちんをせしめようと相談をする。
一人ずつ提灯屋へ押しかけては、訳のわからない紋を注文する。例えば、「りんどうくずし」を「仏壇の地震の紋」とか、「剣かたばみ」を「大蛇を胴切りにした紋」などと言うのである。さすがの提灯屋もお手上げで、次々と提灯を差し出すことになる。
これを聞いた隠居が気の毒に思い、若い連中の埋め合わせをしようと、簡単な紋を提灯屋に注文する。
「丸に柏の紋を頼みますよ」
提灯屋は若い連中の親玉が来たと勘違いして、
「丸に柏?・・。分かった。すっぽんにニワトリやろう」
パドメ
2011/11/02 19:56:08
前説があっても、難しいです。