☆セルピコ
毎度の古い映画のご紹介です。
これは実話を基にした、社会派の警察映画です。ちょっと暗くて重いという声も聞こえてきそうですが、なかなか見ごたえのある映画です。若き日のアル・パチーノの体当たりしたような演技がとてもよかったと思います。そして、なぜか共演者?の犬が印象的ですし、音楽も素敵でしたね。
【スジ】
映画はいきなり主人公のニューヨーク市警の警官フランク・セルピコ(アル・パチーノ)が重傷を負ってグリーンポイント病院に担ぎこまれるシーンから始まる。そして、回想シーンに移る。11年前、セルピコは警察学校を卒業し、憧れだった警官になる。そして、82分署に配属され、はりきって仕事に就くのであるが、理想と現実の差は大きなものであった。警察内部では同僚の怠慢や賄賂が公然と行われていたのである。しかし、犯罪情報課勤務に変わったセルピコは、ちょっとした息ぬきをかねてニューヨーク大学へ勉強に行くようになり、そこで知り合ったレズリー(コーネリア・シャープ)というバレー・ダンサーと知り合い、やがて同棲するようになる。
その後、セルピコは刑事になるための訓練を受け、同僚のブレア(トニー・ロバーツ)と知り合う。訓練が終わると、2人は別々の部署に配属されることになるが、街中の治安に関心のあるセルピコと政治に関心のあるブレアにはピッタリの配属であった。
しかし、配属初日からセルピコに賄賂の分け前が届けられた。セルピコはブレアに相談し、調査部長に報告したが、無視されてしまう。また、レズリーを失ったセルピコは転任を願い出て、ブロンクスの第7地区に移ったが、ここも同じようなものであった。同僚からは高額の賄賂を受け取れると聞かされるが、賄賂の受け取りを拒み続けるセルピコは署内で孤立していった。
とうとうセルピコはブレアと共に、市長の側近に実情を訴えたが、「市長と警察を対立させるわけにはいかない」ととりあげてもらえなかった。自棄になったのかセルピコは新しい恋人ローリーとも衝突してしまう。また、警察内部で孤立したセルピコは第8分署に転任することになったが、受け入れてくれる理解者はロンバート警視(エド・グローバー)ただ1人だけだった。そして、セルピコはブレアやロンバートの助けを得て、ついに警察の汚職の実態をニューヨーク・タイムスにぶちまけた。そして当然のことであるが、このニュースのためニューヨーク中が蜂の巣をつついたような騒ぎになった。
しかし、セルピコは報復人事で、市で最も危険なブルックリンの麻薬地帯に転任を命じられた。そして、数人の同僚とともに麻薬犯逮捕に出動したのであるが、孤立していたセルピコは同僚の助けもなく重傷を負い、病院に担ぎこまれる。
「今、セルピコは退職し、傷痍年金を受け、スイスに住んでいる」
パドメ
2011/11/09 19:07:04
え、ひょっとして、実話なのですか?