「小さな恋の終わりとハジマリの物語 2章交差点」
ふきぬけた大きな広間で二人の道は重なった
「僕は初めて会った貴方(ヒト)に声をかけた」
・ 「初めて会ったヒトに声をかけられた。不思議な鼓動が聴こえた」
「僕の時計は、貴方の時計よりだいぶ進んでいるね。」
「つかの間の楽しいひととき、話しをするのが
こんなに楽しいものだと初めて知った。」
・ 「初めて話をしたのに、どこか落ち着く気がする。」
通ってきた道が崩れはじめ、
前に進むときが迫ってきた。
「僕はまた貴方と再会するために、
僕の時計の魔法のゼンマイを君に渡した。」
・ 「私は貴方のゼンマイを受け取った。また会うために。」
崩れ始めた広間を背にして
ふたりは再びそれぞれの道を歩み始めた
・・・続・・・