「小さな恋の終わりとハジマリの物語 3章 予兆」
再会を願い、ふたりは自身の道を歩き始めた。
「僕の時計が光を失い、止まる前に貴方とまた逢いたい。
もし、再会できずに私の時計が止まったとしても、
僕には決して悔いはない。」
「何もなかった僕の心をうめてくれたのは、
キミだったのだから。
そのことを僕は誇りに思う。」
ひとり、また歩き続けた。
・ 「私の手の中には、あのヒトの魔法のゼンマイ」
やわらかな光を放つゼンマイから
あのヒトの気持ちが伝わってくる」
・ 「私の知らない感情に気づいた。
その感情を知ろうと、ゆっくりと魔法のゼンマイを回した。」
突然、僕の時計に光が戻り始めた。
胸の中の時計をみつめ、
この道の先で
貴方との再会が近いことを感じた。
・・・続・・・