「小さな恋の終わりとハジマリの物語 5章 活路」
夢のような時間を過ごし
僕はユキの降る道を歩いた。
僕の手にはキミの魔法のぜんまい
やわらかな光が僕を暖めてくれた。
・ こんなに楽しい時間を過ごしたのは
初めてだった。
ユキの降る夜空を見上げ、あのヒトのことを想った。
空っぽだった僕の心をうめてくれたキミに
今度は僕がこたえる番だね。
立ち止まり、キミのぜんまいを手に、
僕もキミを想った。
目の前に続いている道を進まず、
僕は自分の意志でキミのところまで歩いていくよ。
大丈夫
きっとキミのぜんまいが、
キミのところまで導いてくれるさ。
どんな結果が待っていようと
僕には後悔はない。
僕は信じるままに新しく歩き始めた。
・・・続・・・