塩麹2
酵素名 働 き
プロテアーゼ プロティナーゼ たん白の可溶化、ペプチドの生成
ペプチダーゼ 遊離アミノ酸の生成
アミラーゼ α‐アミラーゼ でん粉の液化
グルコアミラーゼ グルコースの生成
リパーゼ 脂肪酸の遊離
ペクチナーゼ 大豆(米、麦)組織の分解
ヘミセルラーゼ 〃
セルラーゼ 〃
チロシナーゼ (酸化酵素)麹の褐変
ホスファターゼ リボ核酸の分解
フィターゼ(ホスファターゼの一種) 大豆、米のフィチンからイノシトールの生成
ホスホリパーゼA,B,C,D 大豆のレシチンからコリン、イノシトール脂質からイノシトールの生成
エステラーゼ エステルを酸とアルコールに分解、POBB分解など
グルタミナーゼ グルタミンをグルタミン酸に変える
その他の酵素 4EGの母体のフェルラ酸、p‐クマル酸などは小麦中の配糖体・リグニン物質に麹菌酵素が作用して生成
新・みそ技術ハンドブック(全国味噌技術会)より
以上のように、麹菌は様々な酵素を作ります。しかし、この酵素もほとんどが80℃以上になると、壊れてしまい本来の働きは出来なくなります。逆に言うと、高温にすることにより、永遠に続く酵素の活動を止めることが出来ます。
使い方
以上のようなことから、「塩麹」の使い方としては、大きく2つの方法が考えられます。
一つは、酵素によって分解された米麹の持つ甘みや旨みを調味料として、使う方法。もう一つは、塩麹の酵素を使って素材を分解して、素材からの甘みや旨みを出して行く方法です。