☆水星
水星は太陽に一番近い惑星で、月より少し大きいサイズになります。水星は金星と共に地球より太陽の近くを巡る内惑星になります。しかも、その大きさは小さいこともあり、なかなか見つけにくくなります。また、内惑星は地球との位置関係(太陽との最大離角が28°)から最大で日没後約2時間と日の出前約2時間しか見えません。具体的には夕方の西の空、朝の東の空の低いところにしか現れません。水星の軌道は地球の内側にあるため、月のように満ち欠けが見られます。
英語で水星のことを「マーキュリー」と言います。ギリシアではヘルメース、ローマではメルクリウスと言います。これらはすべて足が速いと言う意味で付けられた名前になります。
ギリシア神話に出てくるヘルメースにはウソつき・泥棒の守り神、商業・契約の神、旅人の守り神などいろんな役割がありました。ある日、父親ゼウスに会ったヘルメースはこう言います。「父上のお役に立ちたく思います。私は足が速いし、機転もきくので、是非とも父上の使者にしてください」
こうして父親の使者になったヘルメースは黄金のステッキを持ち、ツバの広い帽子をかぶり、羽の生えたサンダルを履いて、世界中を飛び回りました。
そして、水星が宵と明け方の空を行き来する様子がすばやく動くヘルメースに喩えられたそうです。
ところで、マーキュリーには水銀の意味もありますが、これは水銀も動きの速い物質と言うことからだそうです。さらに言えば、merchant(商人)、market(マーケット)にもつながります。
パドメ
2012/02/21 20:22:50
水星は、他の単語の語源にもなっているのですね。
タチコマ
2012/02/21 18:39:34
商いが上手い人が口が巧いのは、神話時代も現代も変わりませんな^^
睦月
2012/02/21 03:48:52
水金地火木土天海・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(冥)
涼しげな名前だけど、水星って熱いんでしょうね。