恭介

シュウ

小説/詩

誰かの為に生きようとするならば

自らの血を流さざるを得ない

叶わぬ想いに殉じようとするならば

自らの涙を溢さずには済まされない

君が理想に見た世界は

まるで質量を持たない淡雪のようで

脆く、儚く、ゆえに美しく…。

けれどその美しさは

見え隠れする氷塊を覆い隠す

その危うさにひとたび気付けば

安寧を得ることは叶わず

繋がりが生む葛藤が

己が意思との狭間で揺れ動き

新たな涙を呼んだのだろう

夢放つこの地で、数多の風に吹かれ

君の影は揺れ

春とは名ばかりの寒空の下、待ちきれず

君は行った

今は君の居ない世界ではあるけれど

確かに私たちは同じ時を生きた

  • ふみ

    ふみ

    2012/02/26 02:05:25

    ありがとうございました

  • てろあ

    てろあ

    2012/02/21 23:36:57

    私の周りには、こういう文章を書く男性がいないので、恭介さんてどんな人なんだろうと気になります(#^.^#)
    それと、恭介さんの演歌も聴いてみたいな♪ ^m^

  • ぱある❥

    ぱある❥

    2012/02/21 22:18:56

    きっとまた同じ時を生きれることを。