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陰陽師★瀬織津

自分の好きを表現し、具現化するところ

真正極楽寺 真如堂にて (その壱)

レジャー/旅行

鈴聲山真正極楽寺 真如堂
京都市左京区浄土寺真如町八十二
天台宗 本尊 阿弥陀如来

 真如堂参詣の目的は、鎌倉地蔵であるが、まずは本堂にお参りして、と。
平日の月曜というのに本堂は参拝の御夫人方でいっぱいである。
今日は法要でもあるのだろうか?

お参りも終わり、本堂左の寺務所にふらふらと移動したら、五芒星の描かれた宝珠の御宝印があった。
そうだ、晴明さん蘇生の奴や。こら、買ってかいらなーと速攻で買いました。

閻魔王宮傳来
結定往生之秘印(けつじょうおうじょうのひいん)
鈴聲山眞正極樂寺 眞如堂
眞如堂本尊脇立ノ不動明王ハ 安倍晴明ノ念持佛(ねんじぶつ)ナリ。 晴明蘇生ノ傳ニ曰(いわ)ク 「晴明逝去ノ時 不動明王 閻魔王宮ニ至リ 閻魔王ニ告ゲテ曰ク 『コノ者ハ定業(じょうごう)ニテ來ル者ニ非ズ。未ダ娑婆ノ報命盡(つ)キズトイエドモ難病ニ侵サレ養生叶(かな)ワズシテ遂ニ命終(みょうじゅう)ス。スナワチ横死(おうし)ナリ。今一度娑婆ヘ返シタマヘ』ト命ヲ乞イ給フニ 閻王コレヲ聞キ召シ 晴明ニ告ゲテ曰ク 『是ハ我ガ秘印ニシテ 現世ニハ横死ノ難ヲ救イ 未來ニハ此ノ印鑑ヲ持チ來ル亡者 結定往生(けつじょうおうじょう)ノ秘印ナリ。是ハ汝一人ノ為ニ非ズ。娑婆へ持チ歸リ コノ印鑑ヲ施シ 普(あまね)ク人ヲ導クベシ』ト告ゲ終ワッテ秘印ヲ與(あた)ヘ給フ。晴明コレヲ受ケテ忽チ蘇生シ給フニ 不思議ナルカナ 懷中ニ此ノ金印アリ。誠ニ佛ノ大悲ノ方便思慮 計リ難シ」ト云々。 天文博士大膳太夫蘇生後 八十五歳ノ壽(よわい)ヲ保ツ。生涯此ノ印鑑ヲ諸人ニ施シ給フト。逝去ノ後 不動明王並ビニ蘇生ノ印紋 共ニ當山ニ納メ給フ。古今無雙(むそう)ノ珍器ナリ。
京 東山 鈴聲山眞正極樂寺 眞如堂
安倍晴明は平安時代中期の陰陽師。大陸伝来の陰陽道を使って、人の運勢や吉凶・天変地異を占う呪術者で、強い霊力で都を荒らす魔物を退治したと言われています。
(解説より)

 真如堂は比叡山延暦寺に属する天台宗寺院。
本堂にある阿弥陀如来像は、天台宗第三代座首慈覚大師円仁の作とされる。向かって本尊の左に晴明をこの世に蘇らせた念持仏の不動明王座像が脇立としてあり、毎年十一月十五日(お十夜(じゅうや))に本尊とともに開帳される。
 『真如堂縁起絵』下巻の第一段には、安倍晴明を閻魔王宮より蘇生させたという真如堂の不動明王の話を描く。
 また真如堂には『安倍晴明蘇生図』もあり、閻魔王から印璽を賜る束帯姿の晴明が描かれ、その右上に守護仏の不動明王が現れている。これは毎年七月二十五日の宝物虫払会の際に公開される。当日は、同図を前に拝観者は金印「結定往生之秘印」を頭に当てがわれ、加持を受けられるという。機会があれば是非行ってみたいもの。
なお、宝珠の中に五芒星が描かれる結定往生之秘印は平日でも本堂にて授与している。

『真如堂縁起絵』『安倍晴明蘇生図』とも、二〇〇三年の「安倍晴明と陰陽道展」にて公開されたので、見られた方も居られると思う。
参考文献
『安倍晴明を旅する』学研
『安倍晴明を旅しよう』南原順 二見書房
『安倍晴明と陰陽道展』図説
『写真集安倍晴明伝説』高原豊明 豊喜社

さて、次は鎌倉地蔵。どこにあるのかしら、と境内をふらふら。途中、お墓の方まで行った。ここには、晴明の子孫、安倍泰福のお墓があるので、いつかはお参りしたのであるが…。泰福は近世土御門家中興の祖とされる。お寺の人に場所を訪ねると良いんだろうが、また晴明ファンか、と思われるのが恥ずかしくて。 さて、鎌倉地蔵はまだ見つからない。一体何処~?

  • 陰陽師★瀬織津

    陰陽師★瀬織津

    2009/06/12 22:54:18

    斎様

    結定往生之秘印の画像をアップしました。
    よろしければ、見てください。

    http://plaza.rakuten.co.jp/yamikagi/diary/200906120002/

    お十夜というのは存知無かったです。まだまだ勉強が足りませんです。

  • 斎

    2009/06/10 19:51:25

    五芒星の描かれた宝珠の御宝印…!
    初めて知りましたが、素敵でしょうね(^^)
    そう言えば、このお寺がお十夜発祥の地だと何かで(多分中学時代修学旅行の下調べ)読んだ覚えが…