うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

シネマ歌舞伎『高野聖』

映画

シネマ歌舞伎『高野聖』。
非日常に属する美女と日常に属する修行僧。
昔話的、おとぎ話的設定。
だが鏡花作品では、
美であり聖であり魔である非日常の世界から、
日常に戻るのには、
殆ど美や聖に近しい心根を持つものでなければならない。
あるいは、詩人や画家、職人だ。

狭間を流れる白桃の花。

女「まあ、女がこんなお転婆をいたしまして、
川へ落っこちたらどうしましょう、川下へ流れて出ましたら、
村里の者が何といって見ましょうね」。
宗朝「白桃の花だと思います」


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http://www.haizara.net/~shimirin/nuc/OoazaHyo.php