うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

シネマ歌舞伎『天守物語』

映画

シネマ歌舞伎『天守物語』。坂東玉三郎は冒頭の天守閣から魚釣りのように侍女たちが花を露で釣るシーンを受け入れなければ、泉鏡花世界に入ることができない、ここで見る者が選ばれていると言う。これは詩の話だ。現実的整合性はないが詩的整合性がある。美への入り口への番人のような花釣り。