うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

いつかみた夢、煙

日記

 いつかみた夢。日記から。
 ベランダから原っぱが見える。男や男の家族、親戚と後で別の場所で落ち合うことになっているのだが、それまでの時間ひとりでその部屋にいるらしい。ベランダに座ってなにかしている。詩をかいているのかもしれない。絵を描いているのかもしれない。そういうことだ。
 そのうち原っぱの中央から煙がわきあがってくるのに気付く。煙のでる箇所をみると、四角い穴がふたつ開いている。火葬している煙だと気づく。煙がたなびいている。わたしのほうまで匂いがやってくる。死の匂いがわたしをつつむ。幸先が悪いなと一瞬思うが、これもまた受け入れなければと思う。男から電話がかかってくる。もう男のもとにいかなくてはならない。


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