深冬さんの日記 | ニコッとタウン

近所に新築のオウチが建ちました、２階建ての普通のオウチです

表には２台の　ちっちゃな黒い補助輪付きの自転車が置いてあるので　きっと幼いオトコのコの兄弟がいるのでしょう

ただ１個　不思議なコトがあるのです、２階の南向きのベランダのある窓　昼間いつ通っても雨戸が開いているのを見たコトがないのです　いつでも　ぴっちりと閉め切ってあります

日当たりも良さそうなので　日中このベランダで　おふとんを乾すには最適だと思うのですが・・・・・

さて　この新築の建つ前なのですが　この場所には長い間　１軒の古い２階建ての借家が建っていました

時々入居する人はいるのですが　なかなか居付かずに半年も建つと引っ越してしまいます

１回などは出稼ぎと見られる外国の方が１０人以上で住んでいた様ですが　その方々も早々に出て行ってしまったよーなのです

この家では　ウチがまだ幼かった時に　ちょっとした事件があり確かに縁起の良い物件とは言えないので　それを気にして皆さん早々に立ち退かれるのかな？なんて考えていました

そして　これは　まだ古い借家が建っていたころの　おはなしなのです

～　～　～　～　～　～　～　～　～　～　～　～

その日　ウチはいつものロクデナシの友人と一緒に　居酒屋さんにいました

「鍋物でお酒が飲みたいっ！」と急に友人が言い出したからです

大分　長居をし日付変更線を過ぎ「そろそろ閉店なので・・」とお店を追い出され、もう終電も無いので友人はウチに泊まることになりました。

駅前の大通りを５分ほどまっすぐに歩き　信号の無い細い十字路を左に曲がります、友人はかなり飲んでいたので　ふらついていましたが　まーいつものことなので　心配はしていません　あと数分も行けばウチに付きますし　仮にはぐれてどっかに行ってしまってもそれはそれで世話がなくて良いです、というか　いつも帰宅後に「お水飲みたい」とか「アイス食べたい」とか始まるので　むしろ　はぐれてくれないかなぁ・・って感じです

そして例のオウチを通り過ぎるときに友人は急に立ち止まると２階の方を見上げています

（ウチ）「どーしたの？」

（友人）「ほら　２階にいる子供がこっち見てる～お～い♪」

酔っ払ってゴキゲンの友人は２階の窓に向かって手を振っています

ウチも見上げてみましたが　そんな子供見えません。

（ウチ）「子供なんている～？」

（友人）「ほらぁ　小学生くらいのお姉ちゃんと弟君の姉弟が　こっち見てるじゃん～」

さらに目を細めて見るのですがウチには　見えないのです

まぁ　よく動物に例えると「フクロウ」って言われる程度に目が大きいわりには　非常に視力が悪く

（ウチ）「今日　泡立ちがやけに悪いなぁ・・・・」

とコンディショナーで髪を洗うこと数十回

（ウチ）「今日　泡立ちがやけに良いなぁ・・・・」

と洗顔料で歯を磨くこと数回

その上　夜目も効かない役立たずの目なので見えなくても仕方ないのですが・・・・・・

どっちにしろ　もー深夜です　このままここで友人が騒いでいると明日から御近所のウチに対する視線が痛くなりそーなので「いいから行くよっ！」と友人の手を引っ張って　オウチに向かいました

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翌朝　友人に「そろそろ帰るよ～」と起こされました

それじゃあ　一緒に駅まで行って　早めの昼ごはんを食べよーということになり　用意のために洗面所に行って鏡を見たところ

「やられた・・・・・・・」

顔には左右の　ほっぺに３本づつ黒いペンでヒゲが書かれ「ドラえもん」にされていました・・・・・

ぶつぶつと文句を言いながらベビーオイルでヒゲを消してから　ふたりで駅に向かい　おひるごはんを食べ　駅改札で友人を見送りました　

自宅への道を　帰りは　ひとりで戻ります

ふと昨日の　オウチの玄関を見ると「借家」のおっきな看板があります・・・・

（ウチ）「あれ？昨日　子供がいたとか言ってたのに・・だれも住んでないじゃん・・・？もしかして家族連れで借りる前に見学にでも来てた？」

でも　よく考えれば　そんな訳は無いのです、居酒屋さんを出た時は　すでに２４：００を回っていたのですから　そんな夜中に借りる家の見学に子供連れで来ているはずはありません

なんだか気になったので　その夜　電話で友人に聞いてみました

（ウチ）「居酒屋さんから　帰る時に２階に子供がいるオウチあったよね？」

（友人）「うん　なんで？」

（ウチ）「どんな子だったっけ？」

（友人）「小学校低学年くらいの女の子と　もう少し小さい子・・・パジャマの色が青だったから　多分ちいさい方の子は男の子だと思うけど？」

（ウチ）「・・・・ふ～ん・・・ありがと・・・」

（イヤでも続くのです・・）

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楽しいは正義

（前編）あの頃のおそらくは平穏な日々の一部の４

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